研究課題/領域番号 |
20H00985
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3110:農芸化学、生産環境農学、森林圏科学、水圏応用科学、社会経済農学、農業工学、獣医学、畜産学およびその関連分野
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
太田 勇太 東海大学, 海洋学部博物館, 東海大学博物館学芸員
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
|
キーワード | ホトケドジョウ / 絶滅危惧種 / 産卵期終了 / 産卵抑制 |
研究成果の概要 |
本種の産卵を抑制する要因を明らかにするために5月10日と6月21日から40日間飼育した。供試個体は実験開始時に60×30×36cm水槽に5個体ずつ収容した。5月から開始した実験では水温17、23℃、日長12、14Lを組み合わせ、6月からは水温18、23℃、日長12、14Lを組み合わせた4条件で飼育した。 5月から開始した実験では23℃14Lで1個体を除いた全ての個体の生殖腺が退行した。6月から開始した実験では23℃12、14Lで全ての個体の生殖腺が退行していた。これらのことから本種の産卵期を阻害する要因として水温の上昇が影響していることが考えられる。
|
自由記述の分野 |
繁殖
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで東海大学自然史博物館では、東海大学海洋学部で繁殖させた個体を絶滅危惧種の展示として活用し、域外保全の理解増進、教育普及としての役割を担ってきた。そのため、本種の飼育下における繁殖技術を確立することで域外保全としての役割を担うことが出来る。また、繁殖個体を展示することで自然界に負担をかけることなく来館者への教育普及や理解増進として活用することが出来ると考えられる。飼育下における簡易的な繁殖が可能になるだけでなく、新たな放流先を考える場合においても繁殖に適した放流先を選定することが可能となる。
|