膵癌細胞株(MIA PaCa-2 あるいは PANC-1)を Scid マウスの膵臓に局注することにより、局所浸潤および肝転移を引き起こすマウスモデル実験系を作成した 。 このマウスモデル系を用いて、樹立した抗体の機能評価を行った。膵癌の標準治療薬であるゲムシタビン存在下、あるいは非存在下で抗体の有効性を評価した。 樹立したハイブリドーマから、一本鎖抗体 (scFv) を構築後、標的分子との結合を確認することができた。そして我々が樹立した新規タグ抗体とのハイブリッドハイブリドーマを樹立し、膵癌細胞表面へドラッグデリバリーできる膵癌の治療戦略の基盤を確立した。
|