TASK-3は、幾つかの癌細胞において細胞表面のみならずミトコンドリア内膜にも発現している。この細胞内の局在変化が細胞増殖能にどのように影響するかを調べるために、TASK-3の変異体を作製し、細胞内の発現と局在を調べた。 酸感受性領域の点変異を作製し、膜電流を評価したところ、野生型と比べて電流-pH関係の傾きが鈍くなる変異体H98Kと殆ど酸感受性を示さない変異体H98Rを見出した。一方、複数の癌細胞株においては、外来TASK-3のミトコンドリアへの発現が殆ど観察されなかった。TASK-3の細胞内局在と細胞増殖能への影響については未だ不明である。
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