集中治療部で初期経験的治療目的に頻用される抗微生物薬12剤を同時に測定可能な系を確立し、実患者を対象にTDMを実施した。研究期間内に測定した検体数は、ドリペネム32検体、メロペネム8検体、リネゾリド4検体、ダプトマイシン3検体、テジゾリド3検体、レボフロキサシン4検体、シプロフロキサシン27検体、パズフロキサシン4検体、フルコナゾール3検体、ボリコナゾール3検体、ボリコナゾール N-オキサイド3検体であった。今後は測定で得られた血漿中濃度と既報の母集団薬物動態モデルを用いて、ベイズ推定後のPKパラメータを算出し、各薬剤の菌に対するMIC値より、PK/PDパラメータを算出する予定である。
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