当院の臨床研究データベースを用いて、2007年4月~2020年3月にセツキシマブ(以下,Cet)を投与された患者(初回アレルギー発現患者を除外)155名を対象とした。皮膚障害に対し外用剤処方をされた患者は87.7%であった。Cet開始後に皮膚障害に対し外用剤処方がある割合は、予防処方がある群で82.8%、予防処方がない群で96.7%であり予防投与の重要性が示唆された。Cet開始後外用剤処方がある患者のCet平均総投与回数は27回、外用剤処方がない群は平均5回であり皮膚障害の発現がCetの有効性の指標となる可能性が示唆された。皮膚障害のコントロールが治療効果への寄与として重要と考えられた。
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