研究計画に従い、当院での免疫チェックポイント阻害薬使用患者のレジストリ構築を継続した。適応拡大に従い14癌種に対し817名の登録を行うことができた。 免疫関連有害事象(immune-related adverse events, irAE)に対し、HLA遺伝子型解析がirAE発症のリスク因子と考え解析を試みたが、新規因子として導出することはできなかった。一方、血液中の好中球とリンパ球の比であるneutrophil to lymphocyte ratio(NLR)が間質性肺炎の予測因子となることが分かった。間質性肺炎発症患者では発症4週間前よりNLRの上昇がみられ、重症化との相関も観察された。
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