本研究は、予測精度の高い免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による致死的な免疫関連有害事象(irAE)の発現予測因子を同定することを目的として行った。irAEのなかでも特に頻度が高い致死的なirAEである、ICI関連間質性肺疾患(ICI-ILD) に焦点をあて、実臨床でのデータを用いてICI-ILDの危険因子の同定を試みた。多変量解析の結果、ICI-ILD発現リスク因子として、Performance Status(PS)≧2、Brinkman指数(BI)≧1000が同定され、グレード3以上のICI-ILD発現リスク因子としてPS≧2が同定された。
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