本研究では単回バイアルの分割使用を念頭に、抗がん剤バイアルに各種閉鎖式接続器具を使用し、調製作業による外から中への細菌の汚染を防げるか試験を行った。 実際に分割使用して大きな薬剤費削減効果を期待できる、ベバシズマブに対して、閉鎖式接続器具である、機械式のファシール、フィルター式のケモセーフを用いた。それぞれを安全キャビネット内、安全キャビネット外の常温下、安全キャビネット外の冷蔵下の3通りで保管し、保管開始24時間後、7日後でサンプリングを行い、無菌試験を行った。その結果、閉鎖式接続器具の有無に関わらず、いずれの保管方法でも菌の発育は確認出来なかった。
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