ゾレドロン酸(ZOL)を用いて作成した顎骨壊死モデルに抗酸化ストレス剤であるN-acetylcysteine(NAC)を投与し抜歯を行い、抜歯窩骨性治癒への影響を検討した。マウスをZOL+NAC投与群とZOL単独投与群に分け、NACを単回投与した後に両群にZOLを7日間投与した。投与翌日に上顎片側臼歯の抜歯を行い、さらにZOLを4日間投与し上顎骨を採取した。上顎骨のHE、TRAP染色を行い、骨性治癒への影響を病理組織学的に評価した。結果は健側の上顎臼歯周囲の破骨細胞数はZOL+NAC投与群でZOL単独投与群より増加を認めたが、抜歯窩の骨性治癒および抜歯窩周囲の破骨細胞数に差は認めなかった。
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