本研究の目的は,糖尿病性腎臓病患者の重症化予防に資するための運動指導プログラムを確立することである.18例の糖尿病性腎臓病患者に対して,運動に加えて,1時間以上の座位行動を中断すること,1日当たりの座位行動を1時間減らすことを追加し,5か月間行うよう指導し,介入前後での血液と活動量計データを比較し,11例を解析した. 現時点では,データにおいて有意差はみられなかったが,BMI,SBP,HbA1c,尿中Alb/Cre比に改善傾向がみられており,腎機能の増悪も生じていない.活動量データは身体活動量が288kcal/日から312kcal/日に増加し,座位行動ともに改善傾向がみられている.
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