研究課題/領域番号 |
20H01142
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
石坂 勇人 獨協医科大学, リハビリテーション科, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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キーワード | 加圧トレーニング / 呼吸循環動態 / 主観的運動強度 |
研究成果の概要 |
加圧トレーニングは,軽負荷でも筋力増強効果が期待できるトレーニング方法である.本研究から軽負荷(20%1RM)加圧トレーニングは,高負荷(60%1RM)の通常のトレーニングと比較して酸素摂取量や心拍出量などの呼吸循環動態の影響が少なく,自覚的運動強度が低いことから主観的負担の少ないトレーニング法である. また,高齢心疾患患者に対する軽負荷加圧トレーニングの呼吸循環動態は,通常の軽負荷トレーニングと差を認めなかった.自覚的運動強度は運動セット数に伴い上昇するが,加圧の有無で差は認めなかった.したがって軽負荷加圧トレーニングは,高齢心疾患患者においても安全で有効な方法であると示唆された.
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自由記述の分野 |
運動療法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心疾患患者は高齢者が多くを占め,心臓カヘキシアに起因するサルコペニアを有しやすく,フレイルを有する者も多い.加圧トレーニングは,低強度トレーニングでも筋力増強効果が期待できる方法であるため,高強度トレーニングの実施が困難な高齢心疾患患者でも筋力向上を狙える有用な方法であると考えられる.一方で,心疾患患者へ臨床応用をするには心血管反応への科学的安全性が不十分という懸念があった.本研究では,加圧トレーニングを臨床応用するために呼吸循環動態について検討し,安全性について確認したため,高齢心疾患患者に対して加圧トレーニングを実施する際の一助になると考えられる.
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