救命胴衣/ライフジャケット(以下PFD = Personal Flotation Devices)の着用は小型船舶などの乗船者には安全確保の観点から、法令により義務付けられている。令和元年夏、PFDを着用した児童が、プールに浮かぶ水上遊具(縦2.5m、横5m、厚さ0.3m)の水面下中央付近でうつぶせの状態で発見され、命を落とす事故が起こった。溺死事故は、水上遊具の下に入った場合にPFDの浮力により身動きが取れなくなったことで引き起こされた可能性が高い。本研究の目的は、PFDの浮力と水上遊具からの離脱のために必要な力について実験的に検証した
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