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2022 年度 研究成果報告書

近世中期復古神道形成過程の史料的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01189
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分01030:宗教学関連
研究機関國學院大學

研究代表者

松本 久史  國學院大學, 神道文化学部, 教授 (20365513)

研究分担者 渡邉 卓  國學院大學, 研究開発推進機構, 准教授 (10726011)
一戸 渉  慶應義塾大学, 斯道文庫(三田), 教授 (20597736)
星野 光樹  國學院大學, 神道文化学部, 准教授 (20616883)
根岸 茂夫  國學院大學, 文学研究科, 名誉教授 (30208285)
古相 正美  中村学園大学, 教育学部, 教授 (30268966)
高塩 博  國學院大學, 法学部, 名誉教授 (40236211)
齋藤 公太  神戸大学, 人文学研究科, 講師 (40802773)
白石 愛  東京大学, 総合研究博物館, 特任助教 (60431839)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード復古神道 / 荷田春満 / 神道思想 / 神仏関係 / 近世中期
研究成果の概要

18世紀前半期の荷田派の諸活動を史資料に基づいて実証的に考察することにより、「復古神道」の形成プロセスを明らかにした。その過程で、むしろ近世期全般にわたる「神道の復古」の思潮が様々な立場からの神道の復古への希求を促したこと、そのなかで、18世紀に新たに勃興した国学による文献実証的手法による依拠すべき古典の確定の作業から復古神道は形成されていったことを明らかにした。本居宣長などによる18世紀後半期以降の反儒教・反仏教の立場からの「固有の神道」という主張は、先行する古典実証を基盤としたものであり、かつ、それ以外の多様なる復古の流れは並行して幕末期まで継続していることも示唆した。

自由記述の分野

近世神道史

研究成果の学術的意義や社会的意義

18世紀前半期における荷田派の諸活動の実証的な検証により、「復古神道」の概念の再検討を提起したことは、単線的な発展過程でとらえられがちであった近世神道の史的展開の再考を促すことになる。そのことは、ややもすると近代において成立した「神道」概念や神社理解から照射され、理解されてきた近世神道の見直しへの契機となった。
多様なる「神道の復古」の時代と、近世期の宗教状況を捉えたことによって、神社神道にとどまらず、民間・民俗神道との関係性、仏家神道への注目など、広く近世の宗教から神道を捉えなおそうという視座が獲得され、近世宗教史のみならず、近世史全般の再理解の必要性を示唆した。

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公開日: 2024-01-30  

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