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2023 年度 研究成果報告書

近代日本における新カント派受容の歴史と意義―社会科学との交渉を中心に―

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01196
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分01040:思想史関連
研究機関創価大学

研究代表者

伊藤 貴雄  創価大学, 文学部, 教授 (70440237)

研究分担者 芝崎 厚士  駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 教授 (10345069)
川口 雄一  創価大学, 文学部, 非常勤講師 (10756307)
福谷 茂  創価大学, 文学研究科, 教授 (30144306)
松井 慎一郎  跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (50795101)
加藤 泰史  椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90183780)
大橋 容一郎  上智大学, 文学部, 教授 (10223926)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード新カント派 / バーデン学派 / 価値哲学 / 受容史 / 近代日本 / 社会科学 / 学際性 / 国際性
研究成果の概要

近代日本思想史において新カント派哲学が社会科学と接点をもった意義、ならびに当時の国際的な新カント派潮流における日本の思想家の位置づけについて学際的に解明した。全10回の研究会を行い、主な成果を『東洋学術研究』(東洋哲学研究所編)に「近代日本における価値哲学者の群像」と題して全5回連載した(2021~23)。ハイデルベルク、テュービンゲン、ベルリンで当時の日本人留学生に関する資料調査をし、マインツ大学カント研究所主催の国際ワークショップ「新カント派をめぐる日独の対話」(2023)で口頭発表するなど、ドイツの研究者たちとの交流を通して、日本の新カント派受容の稀有な領域的広がりを改めて確認した。

自由記述の分野

思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

新カント派哲学を軸に据えることで、明治末期から大正期にかけての日本社会科学形成史の通時的・立体的把握を可能にしたこと、また、新カント派受容が経済・政治・法律等狭義の社会科学だけでなく教育・批評・文学にも及ぶ領域的広がりを有したことを解明したことに、学術的意義がある。かくして、戦前に展開された学際的ネットワークを改めて照射することで、学際性の持つ今日的可能性への示唆を得たこと、また東京高等商業学校/師範学校など京都学派以外の思想水脈の存在をも明らかにしたこと、さらに海外の新カント派研究者との連携を通して新カント派の継受を巡る国際比較研究へのキックオフを行ったことに、社会的意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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