研究課題
2021年度までにおこなった研究の実績を踏まえつつ、コロナ禍などの影響で積み残しとなった事業と新たな事業に関して2023年度までに完了した。特に南方熊楠顕彰館資料のデジタル化やデータベース化についてのこれまでの蓄積をさらに整備し、研究用に提供した。東京と関西での研究会をオンラインによって毎月おこない、南方熊楠の未刊行資料に関する読解を進めた。この間、2022年8月5日~8月7日および2023年8月3日~5日に南方熊楠研究会夏期例会を開催した。これらの研究会では、本研究の成果がさまざまな発表で活かされている。特に2023年8月4日には「南方熊楠の英文資料再考」と題する公開シンポジウムをおこない、松居・志村などが2023年3月刊の『熊楠研究』17号で刊行した論文に基づく発表をおこなった。2022年7月16日~9月19日に南方熊楠顕彰館において、松居・辻らが担当として「南方熊楠とこどものための図鑑ー科学から幻獣・魔法使いまでー」を組織した。10月1日~11月13日に松居・志村などが担当者となり「熊楠とゆかりの人々・フランクス」展を組織した。この結果は『熊楠研究』17号に資料紹介として刊行されている。また2023年2月4日~3月5日に志村などが「熊楠のライバル 佐藤彦四郎:『N&Q』誌上で熊楠に論争を挑んだロンドン在住日本人」展を組織した。これらの事業と並行して、松居、辻、平川、小田が、それぞれの本務校において南方熊楠のテクストのデータベース入力を進め、今後のテクストの再編集およびデジタルデータとして検索可能なかたちでの提供を視野に入れた整備を進めている。このデジタル画像化の作業に基づいて、あらたに原資料に基づく既存テクストの再翻刻と研究を進めている。2024年2月には志村編の『南方熊楠の生物曼荼羅』、3月には松居著『熊楠さん、世界を歩く。」が刊行された。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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熊楠研究
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龍谷大学国際社会文化研究所紀要
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熊楠ワークス
巻: 61 ページ: 17-22
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ユリイカ
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近代出版研究
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