研究課題/領域番号 |
20H01205
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
竹内 有一 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 教授 (60381927)
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研究分担者 |
神津 武男 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 客員研究員 (10424821)
渡辺 信一郎 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 日本伝統音楽研究センター所長 (10031618)
藤田 隆則 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 教授 (20209050)
武内 恵美子 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 准教授 (30400518)
齋藤 桂 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 講師 (20582852)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 西村公一文庫 / 近世の音楽と演劇 / 近世の木板本 / 書誌研究 / 上方(かみがた) |
研究実績の概要 |
「西村公一文庫」は、西村公一氏(大阪府)が収集した日本伝統音楽に関する新出コレクションである。西村氏は、日本近世演劇(人形浄瑠璃文楽や歌舞伎)の劇場音楽をはじめ、近世歌謡、その他の音楽に関する古文献(木板本)を、大阪・京都の古書店を中心に関西圏に限って収集することに努めたられたという。 事前調査で同文庫は、およそ四千点を超える。いわゆる「上方(かみがた)」、京都・大阪を中心とする文化圏における日本伝統音楽の資料群としては、西日本随一の点数を誇るコレクションである。本研究課題は、その目録化を第一歩として同文庫を学界へ紹介し、同文庫の全貌を総合的に分析し、日本伝統音楽の資料学的研究に資することを目指す。 具体的な作業としては、「西村公一文庫」の資料全点の目録作成を第一の目標として、〈Ⅰ資料の登録番号付与と分類作業〉〈Ⅱ西村公一氏からの聞書〉〈Ⅲ研究組織各員による書誌研究と研究報告会〉の三つの事業を四年間にわたって展開したいと考える。 しかるに、初年度からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行および緊急事態宣言に伴う移動制限のために、当初企図した形で活動することが困難となった。このため、〈Ⅱ西村公一氏からの聞書〉〈Ⅲ研究組織各員による書誌研究と研究報告会〉は、感染症流行の沈静化を待って実施することとした。初年度に引き続き、〈Ⅰ資料の登録番号付与と分類作業〉について注力することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要にも述べる通り、本研究課題では「西村公一文庫」の資料全点の目録作成を第一の目標として、〈Ⅰ資料の登録番号付与と分類作業〉〈Ⅱ西村公一氏からの聞書〉〈Ⅲ研究組織各員による書誌研究と研究報告会〉の三つの事業を展開する予定であった。しかるに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行および緊急事態宣言に伴う移動制限のために、当初企図した形で活動することが困難となったので、〈Ⅱ西村公一氏からの聞書〉〈Ⅲ研究組織各員による書誌研究と研究報告会〉は、感染症流行の沈静化を待って実施することとしたものである。この点を以て、研究活動の進捗状況について、遅れを生じている。 初年度に引き続き、〈Ⅰ資料の登録番号付与と分類作業〉について注力することとした。初年度に策定した整理の方針―(1)現在のまとまりである箱ごとに点数を数えること、(2)資料の簿冊の一点ごとに番号を付与して、(3)のちの整理の便を考え、PC画面上でも資料の概況を把握できるように、各冊ごとに部分的ながらデジタル撮影による画像を同時に蓄積していくこと―に従い、作業を進めた。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が沈静化したタイミングをみて整理作業を進めたが、計画的・定期的に整理作業を進めるために、資料をアルバイト人員の自宅へ持ち出すことについて資料所蔵者である西村公一氏のご了解を得た。これにより、自宅待機が求められる期間においても整理作業を継続的に進めることが可能となった。繰越金については初年度以来整理作業に当たっている人員が年度の当初において集中的に作業を進めることの経費として支出することとした。 「西村公一文庫」の主要な集書対象である浄瑠璃本の内、通し本(いわゆる丸本)について整理を終えて、639点と数えるに至った。本年度までに部分的なデジタル撮影と、書誌情報のデータベースへの入力を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
研究実績の概要にも述べる通り、本研究課題では「西村公一文庫」の資料全点の目録作成を第一の目標として、〈Ⅰ資料の登録番号付与と分類作業〉〈Ⅱ西村公一氏からの聞書〉〈Ⅲ研究組織各員による書誌研究と研究報告会〉の三つの事業を展開する予定である。しかるに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行および緊急事態宣言に伴う移動制限のために、初年度・二年度には当初企図した形で活動することが困難となったので、〈Ⅱ西村公一氏からの聞書〉〈Ⅲ研究組織各員による書誌研究と研究報告会〉は、感染症流行の沈静化を待って次年度以降に実施することにしたい。 〈Ⅰ資料の登録番号付与と分類作業〉については、次年度にも鋭意作業を進めていく。なお西村公一氏の資料収集は現在も継続していて、増加した分量でも数百点と見込まれる。追加してお預かりして、あわせて整理作業を進めていきたい。 引き続き新型コロナウイルス感染症の流行状況を注視しながら、「西村公一文庫」の存在とその価値を紹介する方途として、インターネットを活用した形での資料展を開催することを試みたいと考える。
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