• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

近現代美術における死生観の研究~「ヴァニタス」表象を中心に

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20H01206
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分01050:美学および芸術論関連
研究機関武蔵大学

研究代表者

香川 檀  武蔵大学, 人文学部, 教授 (10386352)

研究分担者 石田 圭子  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (40529947)
ゴツィック マーレン  福岡大学, 人文学部, 教授 (50712444)
岡添 瑠子  早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (50803623)
仲間 裕子  立命館大学, 衣笠総合研究機構, プロジェクト研究員 (70268150)
結城 円  九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (70975937)
鈴木 賢子  京都芸術大学, その他の研究科(大学院), 准教授 (20401482)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード美術 / 現代アート / 写真 / 死生観 / ヴァニタス / 無常 / 国際比較 / 比較文化
研究成果の概要

本研究は、ドイツで進められている、近世バロック美術の「ヴァニタス」概念を現代アートの分析に応用する研究に、国際共同研究のかたちで参加し、現代日本の美術や写真について調査したものである。17世紀オランダ静物画で描かれた「ヴァニタス(生の儚さ)」の主題は、「終わりある生」の時間意識、死を意識するがゆえの生命感情の高揚など、多様な意味をもっていた。こうしたヴァニタス概念が現代アートに「回帰」した海外の作例を踏まえ、トランスカルチャーの視点も取り入れつつ、日本人の現代美術と写真に表現された死生観や無常観をあきらかにした。

自由記述の分野

表象文化論、ドイツ近現代美術、日本の現代アート、記憶表象論、ジェンダー論、身体表象論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は西洋バロック美術のヴァニタス表現を起点に、モチーフやメディウム(表現媒体)を新たにした近現代の美術を解読するだけでなく、文化や宗教も異なる日本の現代美術や写真を分析するもので、時代と文化を超えたスケールをもつものである。日独共同研究という枠組みで、本プロジェクトの成果をドイツにフィードバックでき、英語圏にも広く発信できたことは大きな意味をもっている。アートや写真について、生の儚さや移ろいの表象や、不条理な死に対する批判を読み解くことは、戦争や疫病、自然災害などに晒された現代の死生観を問い直す意義もあるといえる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi