研究課題/領域番号 |
20H01242
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐々木 和貴 秋田大学, 名誉教授, 名誉教授 (20145105)
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研究分担者 |
松田 幸子 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 准教授 (10575103)
中野 春夫 学習院大学, 文学部, 教授 (30198163)
篠崎 実 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (40170881)
桑山 智成 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40388062)
岩田 美喜 立教大学, 文学部, 教授 (50361051)
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70249621)
川田 潤 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (70323186)
大和 高行 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (30253371)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | シェイクスピア崇拝 / 18世紀イングランド / 娯楽ビジネス |
研究実績の概要 |
各研究分担者は「メディア」「テクノロジー」「女性」「文化事業」など、それぞれの研究担当領域におけるリサーチを行なった。その結果として、篠崎実「『嘆かわしい一幕』:『リチャード二世』検閲説をめぐって」、岩田美喜「ハムレットを演じる若者たちのダブリン:第九挿話「スキュレとカリュブディス」におけるスティーヴンの即興演技」、中野春夫「『リチャード2世』、大衆劇場版の娯楽性」、大和高行「[翻訳] エドワード・A・ラングハンス著「第1章 劇場」、デボラ・ペイン・フィスク編『ケンブリッジ イギリス王政復古期劇場案内』」など、あわせて4本の論攷が研究論文集や紀要などに発表された。 また今年度の研究実績で特筆すべきは、各担当者が合計13回の研究発表を実施したことである。たとえば、吉原ゆかりと桒山智成はWorld Shakespeare Congress 2021、中野春夫、松田幸子、桒山智成、佐々木和貴は 2021年度日本シェイクスピア学会など、国内外で活発な成果発表がなされた。 さらに2021年8月7日と2022年3月5日にはオンラインで研究会を実施し、川田潤と松田幸子が、それぞれメディアと文化事業の側面から研究発表を行ない、同時に8月は東京農大教授岩永弘人氏を、3月は甲南大学准教授杉浦裕子氏を招いて、講演をしてもらった。併せて本年度はオンラインで国際研究集会を実施し、松田幸子と佐々木和貴がそれぞれ英語による研究発表をおこなったほか、「シェイクスピア崇拝」研究の世界的権威である、シェイクスピア・インスティテュート所長Machael Dobson氏を招聘し、講演をしてもらった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症流行により移動に制限がかかったため、国内外の資料調査ができず、研究打ち合わせ等にも支障があったが、オンラインを利用した代替的な方法によって、資料収集、研究会、国際研究集会などを行ない、研究の遂行に大きな遅れは生じなかった。また初年度に立てた計画に基づき、各担当者によって多くの研究発表がなされるなど、本課題研究はおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本課題研究の3年目に入るため、本年度(2年目)の活発な研究発表を受けて、一層研究を深化させる予定である。まず各メンバーは、引き続き資料収集を行ないながら、各領域についてこれまでに得た知見を論攷としてまとめるため、具体的な作業に入ることになる。また同時に年2回の研究会では、各メンバーが課題の進捗状況を確認するともに、それぞれの担当領域で発表し、同時に関連分野の講師を招聘して、「「シェイクスピア崇拝」と18世紀イングランド娯楽ビジネス」について、さらに広い視野から捉えることを目指す。
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