研究課題/領域番号 |
20H01243
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70249621)
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研究分担者 |
齋藤 一 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20302341)
泉水 英計 神奈川大学, 経営学部, 教授 (20409973)
Lafontaine Andree 筑波大学, 人文社会系, 助教 (20830194)
竹谷 悦子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60245933)
加賀谷 真澄 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (70635044) [辞退]
渡辺 直紀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (80409367)
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 文化外交 / 英米文学 / 冷戦 / 東アジア / アメリカ / 人種 / 沖縄 / ジェンダー |
研究実績の概要 |
海外渡航不可のため文献調査、収集済み資料の整理体系化で研究遂行、米英文学と図書館学、映画、文教事業、冷戦情報戦との相互交渉に研究対象を拡大。 越智:収集済み資料を利用しつつ創作と批評の関係についてとりわけ、Iowa 大学創作科に関わり、Kenyon Reviewの二代目の編集長Robie McCauleyについて考察。加賀谷:ボストンの大学(ハーバード、MIT、タフツ、ボストン、シモンズ)の学籍簿から、冷戦期にボストンに留学した日本人をリストアップ、留学の動機や出身県、出身大学などの留学生のバックグラウンドを調査。齋藤:沖縄をめぐる言論に深く関係した英文学者・中野好夫の1940年代後半から50年代半ばにかけての著書やエッセイ読解調査。泉水:琉球列島米国民政府の定期報告書をデジタル化し、書籍や他の二次資料と合わせて読解を進め、米国施政権下の文教事業および公衆衛生事業について、既存研究を修正。竹谷:朝鮮戦争の黒人捕虜と捕虜収容所の図書館―朝鮮戦争時に中国軍捕虜になり、休戦後に帰国ではなく中国を選んだことで有名になったClarence Adamsとその自伝をとおして、教育と「洗脳」について検証。吉原:アメリカ合衆国広報文化交流局、アジア財団、Congress for Cultural Freedom活動のグローバル展開につき調査。Lafontaine: 2019年に新しくデジタル化された新聞の分析。渡辺:ペク・ムニム・イ・ファジン・キム・サンミン・ユ・スンジン編著『朝鮮映画とは何か―近代映画批評の歴史』(創作と批評社、2016年、298頁)(前半)――植民地朝鮮、解放直後の南北朝鮮で活躍した映画人や映画評論家らの文章を集めた、本研究の基礎資料としてきわめて重要な本書を、金牡蘭(早稲田大)、閔東曄(東京大)、柳川陽介(東京外大)らと手分けして訳出した(私家版として製本して保存)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍のために、海外調査旅行や海外での学会参加、海外から研究者を招聘しての研究集会を予定の通りに行うことができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナによる渡航制限が解除され次第、海外調査・学会参加を行い、海外から研究者を招聘して研究集会を行う予定である。渡航が制限されている間は、オンラインでの資料収集、研究集会などの方法で、研究を推進する。
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