研究課題/領域番号 |
20H01273
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
七木田 敦 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (60252821)
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研究分担者 |
真鍋 健 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10611197)
松井 剛太 香川大学, 教育学部, 准教授 (50432703)
岡花 祈一郎 琉球大学, 教育学部, 准教授 (50512555)
大野 歩 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60610912)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 保育 / 外国に繋がる子ども / 特別支援教育 / 外国語 / 幼児教育 / 幼稚園 / 保育所 / 多文化 |
研究実績の概要 |
本研究では、外国籍児も含め外国にルーツのある幼児の言語コミュニケーション能力習得を非日本語家庭をも対象にして、支援方法を確立し実証することを目的にした。保育所・幼稚園・認定こども園での外国籍や外国にルーツを持つ乳幼児とその家庭の実態とその保育ニーズの把握を調査を実施した。対象は、香川、広島、千葉、沖縄の保育所幼稚園認定こども園(51カ所)とし、保育者・教員に対するアンケートを実施する。また、併せてその中から聞き取り可能な家庭(6家庭)を選び聞き取り調査も実施した。調査の結果から以下のことが明らかになった。来日前の教育状況について開発途上国出身の場合、出身地域や所得階層など親の教育機会に差があった。母語の発達の状況については、外国人保護者があまり上手でない日本語のみで子育てする(ダブルリミテッド)場合に起こることが明らかになった。家庭の状況など、環境の変化について、来日後、幼い頃から離れて暮らしていた親との「家族再統合」や継父・異親兄弟など新しい「家族」との出会い、異文化である日本社での新たな生活など、ストレスで学習内容が身につきづらい状況にあることがわかった。幼少期などに日本で働くために子と離れて暮らしていた外国人保護者にとって、子どもがどのような特性を持っているのか、を見極めることは難しい。子どもの成長の様子や経年変化を知る人は日本国内にはいない、ということも明らかとなった。特に、外国人保護者が正確な情報を自力で身につけることは難しい(日本語の壁)ため外国人保護者の日本語の理解力は、その日の保護者自身の体調やコンディションによって大きく左右されることもあり、子どもの発達についての対話には、通訳配置が原則である。「特別支援教育」に関するシステムや実際の支援内容など、説明をはぶいてしまうことで誤解が生じ、後から大きなトラブルとなる場合もあることも明らかになった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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