• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

学習支援のためのWeb版日本語聴解認知診断テストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H01275
研究機関日本大学

研究代表者

島田 めぐみ  日本大学, 大学院総合社会情報研究科, 教授 (50302906)

研究分担者 孫 媛  国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00249939)
保坂 敏子  日本大学, 大学院総合社会情報研究科, 教授 (00409137)
谷部 弘子  東京学芸大学, 学内共同利用施設等, 名誉教授 (30227045)
澁川 晶  国際基督教大学, 教養学部, インストラクター (60322327)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード日本語聴解テスト / 認知診断テスト / 認知診断モデル / Webテスト / CEFR
研究実績の概要

2020年度は,すでに開発したCEFR B1レベル日本語聴解テストに関して,解答データ収集・分析,およびこれまでの成果の公表,A2レベルのテストに関して,予備テストの構築を行う予定であったが,コロナ禍の影響があり,研究実績は以下のとおりとなった。
CEFR B1レベルの聴解テストに関し,コロナ禍の影響が続いた場合,ZoomとGoogleフォームを使用しオンラインで実施する予定としていた。しかし,最終的に開発するテストシステムはMoodleを利用することが決まっていたため,この時点からMoodleを用いてWebテストを開発し,調査を実施することとした。 協力者への依頼の方法,協力者へのIDとパスワードの発行等,実施手順を検討した上で,日本大学大学院総合社会情報研究科による倫理審査を受け,承認を得た。その後,日本語教育機関4機関(国内2,国外2)にてオンラインによる調査を実施し,データを収集した。
CEFR A2レベルの聴解テストに関しては,研究メンバーによる研究会を10回行い,アトリビュートの検討,問題項目の作成を行った上で,予備テストのWebテスト化を行った。また,A2レベルの受験者のために,テストの指示文を,ベトナム語,タイ語,モンゴル語に翻訳した。
コロナ禍の影響により一部研究費を繰越し,2021年度に調査を2件行い,B1テストの妥当性を確認した。まず,グルノーブル大学(フランス)の東伴子氏にWebテストの検証を依頼した。次に,朝日大学に出張し,学習者に対面でB1テストを実施してもらい,レベルに関するインタビュー調査を行った。
CEFR B1テストの開発,予備調査の結果,検証に関わる一連の研究成果をまとめ(「日本語聴解認知診断テストの開発を目指したアトリビュートとテストの分析」),『日本言語テスト学会誌』に投稿し,採録された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

すでに開発したCEFR B1レベルの日本語聴解テストを国内外の日本語教育機関で実施する予定であったが,コロナ禍の影響が続き,調査出張が困難となったため,急遽,Moodleを用いたWebテストを開発し,オンラインで調査を実施することとした。Webテストの完成が年度末となったため,テストの実施・データの収集が遅れ,予定していたデータ数を確保できず,分析ができなかった。しかしながら,2022年度から2023年度にかけて完成させる予定であったWebテストの一部を前倒しし開発したため,2023年度までに遅れを取り戻せると考える。

今後の研究の推進方策

CEFR B1のWebテストが完成したため,オンラインで調査を実施,データを収集する。CEFR A2テストについても,オンラインにて予備調査・検証を行い,修正版を完成させた上でデータ収集を行う。その後,フィードバックと練習問題の機能を備えたWebテストシステムを開発し,公開する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本語聴解認知診断テストの開発を目指したアトリビュートとテストの分析2020

    • 著者名/発表者名
      島田めぐみ・澁川晶・孫媛・保坂敏子・谷部弘子
    • 雑誌名

      日本言語テスト学会誌

      巻: 23 ページ: 37-56

    • DOI

      10.20622/jltajournal.23.0_37

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本語教育におけるCan-do statements研究の現状と課題2020

    • 著者名/発表者名
      島田めぐみ
    • 雑誌名

      日本大学大学院総合社会情報研究科紀要

      巻: 21 ページ: 61-71

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高度外国人材に求められる「仲介」スキルとは-CEFR 2018 補遺版におけるmediationの分析を通して-2020

    • 著者名/発表者名
      葦原恭子・塩谷由美子・島田めぐみ
    • 雑誌名

      琉球大学国際教育センター紀要

      巻: 4 ページ: 11-35

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 国外日本語教育機関におけるCan-do statementsとCEFR能力記述文の間の項目困難度比較―受容技能を例に―2020

    • 著者名/発表者名
      島田めぐみ・大隅敦子・熊谷龍一・董博・野口裕之
    • 学会等名
      2020年度日本語教育学会春季大会
  • [学会発表] 遠隔授業における評価を考える2020

    • 著者名/発表者名
      島田めぐみ
    • 学会等名
      日本語教育のオンライン化を考えるセミナー
  • [学会発表] 高度外国人材に求められる「仲介」スキルとは-CEFR2018補遺版におけるmediationの分析を通して-2020

    • 著者名/発表者名
      葦原恭子・塩谷由美子・島田めぐみ・奥山貴之・野口裕之
    • 学会等名
      沖縄県日本語教育研究会第17回大会予稿集
  • [学会発表] CEFRの日本語への適用可能性-産出的言語活動および(言葉の)やりとりの場合-2020

    • 著者名/発表者名
      野口裕之・大隅敦子・熊谷龍一・島田めぐみ
    • 学会等名
      2020年度日本語教育学会春季大会
  • [図書] 新日本語教育を学ぶ-なぜ,なにを,どう教えるか2020

    • 著者名/発表者名
      遠藤織枝・岩田一成・金田智子・小柳かおる・島田めぐみ・福田倫子・本田弘之・谷部弘子
    • 総ページ数
      258
    • 出版者
      三修社
    • ISBN
      978-4-384-05973-1

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi