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2022 年度 実績報告書

アジア圏英語学習者の作文・発話に対する世界最大級公開型評価データセット開発と分析

研究課題

研究課題/領域番号 20H01282
研究機関神戸大学

研究代表者

石川 慎一郎  神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (90320994)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード学習者コーパス研究 / 産出評価 / ルーブリック / 分析的評価 / 全体的評価 / 自動採点
研究実績の概要

本科研の主な成果を3点に分けて述べる。1点目は当初の目的であった大規模評価データの構築と公開を予定どおり実現したことである。アジア圏学習者の作文と発話各140本を、多様なL1・職業・性別・属性背景を持つ世界の80人(合計160人)で同時に評価するというユニークな発想のもと、世界最大級の学習者L2産出評価データセット「ICNALE Global Rating Archives(ICNALE GRA)」をリリースすることができた。ICNALE GRAは発表直後から反響を呼び、すでに同データセットを使った研究もなされている。
2点目は研究成果の発表で、特筆すべき成果として、ICNALEの詳細や応用方法をまとめた初の網羅的解説書として、The ICNALE Guide(Routledge, 2023)を出版することができた。あわせて、複数のScopus論文が研究期間内に公表された。
3点目は国際研究集会の企画・開催で、プロジェクト初年度と最終年度に国際シンポジウムLCSAW5(オンライン)とLCSAW6(対面)を開催した。2023年度末に開催したLCSAW6には、海外を含む4名の招聘講師による講演のほか、20件以上の対面研究発表があり、本科研の意義を広く発信することができた。シンポジウムの実施後には、オンラインプロシーディングズの刊行を行い、シンポジウムの成果を一般に公開した。
ICNALE GRAの公開は、L2産出評価に「集合知」という新しい視点を導入するもので、従来の英語学習者研究における母語話者中心主義を是正する契機になるとともに、学習者習熟度データと学習者産出評価データを組み合わせる新しい学習者研究の端緒になると思われる。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Lexicogrammar of the L2 English Essays Written by Asian College Students: A Corpus-Based Study2024

    • 著者名/発表者名
      Shin'ichiro ISHIKAWA
    • 雑誌名

      The Journal of Asia TEFL

      巻: 21(1) ページ: 102-121

    • DOI

      10.18823/asiatefl.2024.21.1.7.119

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Effects of Raters’ L1s, Assessment Experiences, and Teaching Experiences on their Assessment of L2 English Speeches: A Study Based on the ICNALE Global Rating Archives2023

    • 著者名/発表者名
      Shin'ichiro ISHIKAWA
    • 雑誌名

      LEARN Journal: Language Education and Acquisition Research Network

      巻: 16(2) ページ: 411-428

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] The ICNALE Learner Corpus Project: For the Analysis of Asian Learners' L2 English2023

    • 著者名/発表者名
      Shin'ichiro ISHIKAWA
    • 学会等名
      Beijing Foreign Studies University, Corpus Research Group Seminar No 136
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] ベーシックコーパス言語学(第2版改訂版)2023

    • 著者名/発表者名
      石川慎一郎
    • 総ページ数
      277
    • 出版者
      ひつじ書房
    • ISBN
      4823410939
  • [備考] ICNALE Project Site

    • URL

      https://language.sakura.ne.jp/icnale/

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公開日: 2024-12-25  

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