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2022 年度 実績報告書

複言語学習における汎用的な言語間共通学習方略モデルの開発に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H01294
研究機関中部大学

研究代表者

深谷 圭助  中部大学, 現代教育学部, 教授 (10425027)

研究分担者 吉川 龍生  慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30613369)
関山 健治  中部大学, 人間力創成教育院, 准教授 (40331186)
王 林鋒  大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 准教授 (70806322)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード複言語主義 / 複言語学習 / 自律学習 / 学習方略モデル / 辞書引き学習 / 英語教育 / 中国語教育
研究実績の概要

本研究では、研究テーマを「複言語学習における汎用的な言語間共通学習方略モデルの開発に関する実証的研究」とし、CEFR(ヨーロッパ言語教育参照枠)の核心である言語教育の自律学習を、言語種や国・地域の制度や文化を超えて展開するために必要な「汎用的な言語間共通学習方略モデル」の開発を行うものである。複言語主義とはCEFRの基本理念であり、複言語主義に基づく教育を国や制度に関わらず実施するためには、複数の言語を学ぶ学び手に対して汎用的な言語間共通学習方略モデルを実証的に開発することが求められる。本研究では、「紙の辞書」を用いた「辞書引き学習法」を汎用的な言語間共通学習方略モデルとして位置づけ、これをイギリス、シンガポール、日本の3か国の学校(小学校、中等教育学校、大学等)の第一言語、第二言語、第三言語教育において導入実験し、その効果について、様々な角度から検証をした。検証の手法としては、生徒や教員へのインタビュー、Google Formsを用いた語彙検定の実施と検定結果の統計的分析、そして、ルーブリック評価法を用いての得点の推移などを参考に検証をした。研究期間が始まってから、新型コロナ感染症のパンデミックにより、海外の学校訪問ができなくなり、比較的早くから学校での教育活動が再開された日本の学校(小学校、中学校、高等学校、大学)から導入実験を始めた。パンデミックが収束してから、イギリスとシンガポールの初等中等学校、そして大学での導入実験を開始した。言語種としては、英語、中国語、フランス語、日本語、アラビア語を取り扱った。研究結果としては「辞書引き学習」の導入は、いずれの国においても、いずれの言語種においても、いずれの学校種においても順調に推移し、一定期間の実践の結果として、言語学習に対する自律的な取り組みが見られ、その言語学習に対する語彙理解力に関する成果も明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 高等学校での実践データに基づく 中国語「辞書引き学習」導入パッケージ2024

    • 著者名/発表者名
      吉川龍生、荻野友範、深谷圭助
    • 雑誌名

      中国語教育

      巻: 22 ページ: 137‐157

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本の中学校英語科における辞書引き学習実践ー石垣市立I中学校の場合ー2024

    • 著者名/発表者名
      深谷圭助、吉川龍生、王林鋒、関山健治、高原かおる、赤嶺祥子、仲山恵美子、西原啓世
    • 雑誌名

      現代教育学部紀要

      巻: 16 ページ: 27-37

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中学校英語科における辞書引き学習実践に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      深谷圭助、吉川龍生、王林鋒、関山健治、廣千香、水本良恵
    • 雑誌名

      現代教育学部紀要

      巻: 15 ページ: 51-61

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 複言語主義に基づく英国の小学校におけるフランス語辞書引き学習の実践2023

    • 著者名/発表者名
      深谷圭助、吉川龍生、王林鋒、関山健治、Sian Cafferkey、Janet Adsett
    • 雑誌名

      現代教育学研究紀要

      巻: 17 ページ: 13-23

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] イギリスの公立小学校における辞書引き学習の導入と教師の学び2022

    • 著者名/発表者名
      深谷 圭助、吉川 龍生、関山 健治
    • 雑誌名

      現代教育学部紀要

      巻: 14 ページ: 27-35

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高等学校の中国語授業における辞書引き学習導入実践 ー紙の辞書とオンラインツール活用の試みーー2022

    • 著者名/発表者名
      荻野友範, 吉川龍生, 深谷圭助
    • 雑誌名

      慶應義塾外国語教育研究

      巻: 18 ページ: 41-66

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 複言語主義に基づく汎用的言語学習方略モデルの開発 -日英初等中等学校における辞書引き学習の実践-2023

    • 著者名/発表者名
      深谷圭助
    • 学会等名
      日本教育方法学会第59回大会(慶応義塾大学)
  • [学会発表] A supplemental package of vocabulary teaching tools for improving autonomous learning and metacognitive abilities in Chinese language education: Integrating paper dictionaries and digital technology2023

    • 著者名/発表者名
      Yoshikawa Tatsuo, Fukaya Keisuke
    • 学会等名
      英国中国語教育学会(BCLTS)年次国際会議
    • 国際学会
  • [学会発表] 高等学校での実践データに基づく中国語「辞書引き学習」導入パッケージ2023

    • 著者名/発表者名
      吉川龍生,荻野友範,深谷圭助
    • 学会等名
      中国語教育学会 第21回全国大会(2023年度)
  • [学会発表] 中学校英語科における辞書引き学習実践に関する研究 -ヨーロッパ言語共通参照枠の理念に対応した汎用的な自己調整学習の実践・検証-2022

    • 著者名/発表者名
      深谷圭助
    • 学会等名
      日本教育方法学会第58回大会(山口大学)
  • [図書] 世界に広がる辞書引き学習-汎用的語彙学習方略モデルの開発ー2024

    • 著者名/発表者名
      深谷圭助、吉川龍生、関山健治、王林鋒、ジャネット・アドセット、ショーン・カッファーキ、ディン・ヂャ、アイーシャ・シャウル・ハミド、スフェンヂ・イブラヒム、リザル・ジャイラニ、ロザナ・モハンマド・ザイード、ノール・アイーシャ・ハサン他
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      三省堂

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公開日: 2024-12-25  

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