研究課題
2022年度は引き続き『新版・山県有朋意見書』の史料集本体部分の完成に注力し、国立国会図書館憲政資料室、防衛省防衛研究所図書館、国立公文書館での史料調査を継続し、また新たに都城市立図書館での史料調査も実施した。意見書の名称、作成年月日、出典等を一括して編年順で整理・配列した「統合リスト」と翻刻データ(翻刻原稿)の紐づけ作業は完了し、最終段階の作業、すなわち、翻刻原稿と画像データとの校合作業に着手し、3月末日に発見された新史料を除いて作業は完了した。統合リストの本体部分(所蔵機関と収録簿冊名、文書名等を記載)は『新版・山県有朋意見書』に掲載・公開する。意見書の中には様々なバージョンをもつものもあり、こうした情報公開を積極的に行うことによって、本史料集に対する学界関係者はもとより、国民全般の理解を一層深めることが可能となる。『新版・山県有朋意見書』にはおよそ200点あまりの意見書が収録される予定である。昨年度より20点あまり増加したが、これは追加的史料調査の成果である。これらの意見書を通読することにより、「日本軍国主義の象徴」「専制的軍人政治家」といったステレオタイプ的な山県イメージは相当修正されることが期待されるし、それは日本近代史の全体像にも少なからぬ影響を及ぼすだろう。ほぼ毎月一回のペースで遠隔会議方式(ZOOMを使用)で研究会を開催し、翻刻データの校合作業や研究成果の報告を行ってきた。コロナ禍による渡航困難のため、史料調査はもっぱら国内に集中した。具体的な出版手順について、出版社(千倉書房)との間に相談を進めた。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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近代日本研究
巻: 39 ページ: 1,32
三菱史料館論集
巻: 24 ページ: 213,247
松本清張研究
巻: 24 ページ: 39,70
法学論叢
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愛媛大学法文学部論集 社会科学編
巻: 54 ページ: 1,26
北九州市立大学基盤教育センター紀要
巻: 39 ページ: 75,94
自由民権
巻: 35 ページ: 4,20
巻: 191巻5号 ページ: 1,47
日本史研究
巻: 719 ページ: 43,60
吉野作造研究
巻: 18 ページ: 78,99
巻: 53 ページ: 1,24
六甲台論集 法学政治学篇
巻: 69-1 ページ: 77,86
公研
巻: 711 ページ: 6,7
巻: 705 ページ: 6,7
史学雑誌
巻: 131-4 ページ: 485,492