研究課題/領域番号 |
20H01318
|
研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
小倉 慈司 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (20581101)
|
研究分担者 |
三上 喜孝 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (10331290)
山口 えり 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (10785851)
仁藤 敦史 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30218234)
中村 光一 上武大学, ビジネス情報学部, 教授 (30237416)
川尻 秋生 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70250173)
遠藤 慶太 皇學館大学, 文学部, 教授 (90410927)
堀 裕 東北大学, 文学研究科, 教授 (50310769)
河合 佐知子 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 特任助教 (00871831)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 日本古代史 / 延喜式 / 類聚三代格 / 史料学 / 平安時代 |
研究実績の概要 |
本研究は『類聚三代格』と『延喜式』という二つの法制史料を研究対象としたものである。本年度は当初計画では『類聚三代格』の巻1~4について実際に素原稿を作成して検討を加え、入稿できるような形にまで整えていくことを目標としていたが、COVID-19流行により、当初予定していた史料調査がなかなか実施できず、検討会も開催することができなかったため、繰越申請を行なった。2021年度にもCOVID-19流行は続いたため、すべての史料調査が実施できたわけではなかったが、検討会は開催することができ、巻1についてはほぼ入稿予定稿を完成させ、それをもとに巻2以降の素原稿作成を進めた。『延喜式』については10巻分程度の校訂本文作成を目指したが、やはり史料調査・検討会の開催が進まず、5巻分の作成にとどめざるを得なかった。 その分、延喜式関係論文目録データベースのデータ追加に力を注ぎ,2020年12月までに23,415件のデータを追加して翌月に公開した(総件数41,820件。この他,既収データの修正も行なった)。さらに約2万件程度のデータ公開準備を進め、2021年度作業分とあわせて2021年12月に36,090件のデータを追加公開した。 海外発信についてはオンラインも活用しつつ、外国人研究協力者とともに『延喜式』英訳検討のワークショップや英訳検討会を開催し、国際研究集会準備を進めた(2021年度実施)。その他,基幹研究プロジェクト歴博ユニット「古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究」と共催して研究集会を2回開催した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19流行をうけて出された研究者所属機関もしくは史料所蔵機関の方針(出張制限や史料閲覧停止)により、史料調査や検討会開催が充分にできなかった。その分については繰越申請を行なったり計画変更を行なうことによって対応し、全体として見れば、当初の初年度計画相当分についての遅れをほぼ取り戻すことができたが、一部、2021年度実施に計画を変更していまだに実施できていない史料調査が残されている。
|
今後の研究の推進方策 |
特に史料調査について、COVID-19の状況を見据えつつ、柔軟に研究計画を見直し、実施困難となった場合には、延喜式関係論文目録データベースの充実に重点を置くこととする。
|