研究課題
基盤研究(B)
本研究課題においては、第二次世界大戦以前の中東欧・ロシアにおける反ユダヤ主義とユダヤ人迫害の実態について、当該地域内の各国の歴史を専門とする研究分担者による個別の事例研究および総合的な比較分析を行なった。2020年から2023年までの研究期間中の研究成果としては、シンポジウムまたは公開ワークショップを計5回開催したのに加え、研究分担者による多数の研究業績(図書・論文・研究発表等)を得た。
ヨーロッパ史
第一次世界大戦後に成立した中・東欧の諸国家には、その成立背景、政治体制、ユダヤ人の社会的位置づけなどの点において様々な差異が存在した。本研究課題においては、各国・地域における政治的・社会的再編の過程において反ユダヤ主義が果たした役割や機能に着目しつつ、反ユダヤ主義のレトリックやその担い手、またユダヤ人迫害の実態にみられる諸特徴の比較分析を通じて、その相違点と共通点を明らかにした。