研究課題/領域番号 |
20H01361
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
加藤 真二 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, その他部局, 副所長 (20261125)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 細石刃石器群 / 中国 / 朝鮮半島 / 中央アジア / EUP / MUP / 文化伝播 |
研究実績の概要 |
2023年6月30日~7月9日に、中国での細石刃石器群研究を先導している研究者4名を日本に招聘し、北海道紋別郡遠軽町で開催された国際黒曜石会議遠軽大会(7月2日~6日)に参加した。会議では、各自、研究発表を行ったほか、細石刃石器群資料の観察、赤石山黒曜石原産地の巡検などに参加した。また、これに前後して、北海道大学考古学研究室と共催した国際セミナー(7月1日)、東京大学インターメディアテクでの国際ワークワークショップ(7月8日)に参加し、研究発表、討論を行ったほか、北海道埋蔵文化財センターにて細石刃資料の観察を行った。 2023年11月10日~11月14日に、韓国の代表的な細石刃研究者1名を明治大学で開催された国際シンポジウム「日本列島および東ユーラシアにおける細石刃石器群の展開」に招聘し、韓国での細石刃研究についての基調講演を行っていただいた。 2024年3月1日~3月8日に、カザフスタンの旧石器研究の第一人者を招聘し、東京大学で開催された第23回北アジア調査研究報告会(3月2日)ならびに奈良文化財研究所第26回国際遺跡研究室セミナー(3月7日)で、カザフスタンにおける後期旧石器研究の最新成果について講演いただいた。 こうした外国人研究者の招聘して行った学術交流により、各国における細石刃研究の最新成果について国際的に共有することができ、ユーラシアに広く拡散する細石刃石器群の起源と展開についての調査研究を国際的に進めていくうえでの学術的基盤を構築することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
各地で細石刃石器群・旧石器研究を先導している多くの外国人研究者の招聘して行った学術交流により、各国における細石刃研究の最新成果について国際的に共有することができた。これにより、ユーラシアに広く拡散する細石刃石器群の起源と展開についての調査研究を国際的に進めていくうえでの学術的基盤を構築することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
今回、構築することができた学術的基盤ならびに研究者間のネットワークをもとに、ユーラシアに広く拡散する細石刃石器群の起源と展開についての調査研究を国際的に推進していく。
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