研究課題
2023年度は本科研研究の4年目にあたり、全研究期間の最終年である。本年度は、これまでに実施を進めてきた現地調査の区切りをつけるため、フィールドでのデータ収集を実施するとともに、全体の成果公表に向けた成果の取りまとめを進めた。前年度に採集林の一種であるトチノキ林が成立していることを確認した鳥取県智頭町において、科研メンバーによる共同調査を実施した。同地域では、トチノキの巨木から構成される採集林が複数の谷に大規模に形成されていることが判明しており、今回の調査では一つの谷を対象として、それらの林分を対象とした植生調査を実施した。また、ドローンによる林分の撮影を行い、空中写真からトチノキの抽出を試みた。さらに、トチノミの利用や山林利用に関する住民へのインタビュー調査を実施した。これらの調査の結果、同地域における採集林の構造とその形成要因に関する一連のデータセットを入手した。3月には、これまで複数年で継続調査を実施している琉球諸島の慶良間諸島の一角に位置する座間味島において、ヤマモモ林とヤマモモの採集活動に関する集中調査を実施した。同地域においてコドラートを設定し、毎木調査を実施するとともに、現地の住民に対するインタビュー調査を実施し、採集林の形成要因等に関する知見を得た。また、ドローンによる林分の撮影を行い、空中写真から同地域の植生分析を行った。本研究の成果として、論文の執筆を進めた。そのなかで、トチノキ巨木林に関する研究成果を英語で執筆し、国際学術誌に投稿を行った。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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東アジア考古学の新たなる地平:宮本一夫先生退職記念論文集
巻: 上巻 ページ: 59-78
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巻: 24 ページ: 104-122
摂南国際研究
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九州大学総合研究博物館研究報告
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