研究課題/領域番号 |
20H01400
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山田 嚴子 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (20344583)
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研究分担者 |
渡辺 麻里子 大正大学, 文学部, 教授 (30431430)
小池 淳一 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60241452)
原 克昭 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (70318723)
羽渕 一代 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70333474)
小山 隆秀 弘前大学, 大学院地域社会研究科, 客員研究員 (00898124)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 民間巫女 / 宗教的知識 / テキスト / 天台宗 / 呪術 / 修験 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、新型コロナウィルス感染拡大のため、調査が行えない状況が続いた。そのため、研究代表者と同一機関に属する研究分担者とで、俗信の研究会をまずスタートさせた。感染状況が落ち着いた9月27日に青森県立郷土館で第1回の全体研究会を開催した。研究代表者が、趣旨説明と、先行研究を紹介した。また研究分担者の「媒介者としての里修験とその資源―会津御蔵入の民俗文化形成―」と題する発表を、同じく研究分担者の原克昭が「宗教環境をめぐる「知識」の射程―神道思想史研究からのアプローチ―」と題する発表を行い、福島県と青森県の修験者が収集した書物からその「知識」の総体と、書物から読み取れる「知識」のあり方を検討した。最後に、青森県立郷土館蔵恐山関係資料を閲覧した。 俗信の調査については、順調に進展した。五所川原市の口承文芸研究者佐々木達司氏の残した青森県の俗信集の原稿を遺族より預かり、出典の確認、逆引きの補訂、校正などの作業を行い、人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」/「地域における歴史文化研究拠点の構築」と連携して佐々木達司編、山田厳子・小池淳一補綴『青森県俗信辞典』として刊行した。 俗信の量的調査については、研究会を重ねながら、質問票作成、予備調査まで進み、アンケートも対面用、オンライン用の二種類を作成、協力を依頼する大学関係者への調整、アンケート内容の確認とフィードバックを受け手ての手直しを行った。 感染拡大のたm2020年度に予定していた全体研究会を繰り越し、2021年7月10日11日に一関市で巡検と研究会を開催した。ゲストスピーカーに恐山研究の第一人者梅澤(宮崎)ふみ子氏を招き、「恐山研究史と課題」と題する発表を伺った。また研究分担者小山隆秀が「青森県立郷土館蔵恐山文書の紹介と位置づけ」と題する発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症が蔓延したため、現地調査を柱とする本研究課題は、困難に直面した。一方、すでに発見されていた恐山の近世期の史資料については、翻刻作業は順調に進んでいる。また「俗信」の量的調査はアンケートによるもので、調査票の作成、予備調査まで進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度の調査と研究会が遅れ、2021年度も、2022年1月から3月まで調査と調査データの集計作業をする人員の確保、研究会の開催ができず、作業を2022年度に繰り越した。そのため、2022年3月までに研究のまとめとして、分担者が原稿を提出し、冊子を編集して刊行することは困難である。そのため、科研を遅れた3ヶ月分繰り越し、2023年6月までに原稿をまとめ、成果報告をする形に変更する。
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