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2023 年度 研究成果報告書

「知識」の再配置と実践-東北の巫者と寺院をめぐって-

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01400
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

山田 嚴子  弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (20344583)

研究分担者 小山 隆秀  弘前大学, 大学院地域社会研究科, 客員研究員 (00898124)
渡辺 麻里子  大正大学, 文学部, 教授 (30431430)
小池 淳一  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60241452)
原 克昭  弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70318723)
羽渕 一代  弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70333474)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード民間巫者 / 知識の再配置 / 俗信 / 寺院 / 近代 / 恐山
研究成果の概要

近代以降、巫者を包摂した寺院として一関市大乗寺とむつ市円通寺を調査地とし、大乗寺に関しては、儀礼に参加し、参加者から聞き書きを行った。円通寺に関しては、2015年に旧小川原湖民俗博物館で再発見された恐山関連資料をもとに、近世から現代までの変化を跡づけた。また、東北出身の若者における宗教的知識の断片である「俗信」の保有量について、社会学者と民俗学者、日本倫理思想史の研究者で、質問項目を作成し、他の地域出身の若者との知識量の差違を明らかにする量的調査を実施した。調査成果は、論文集『東北における宗教的知識の再配置』として刊行予定である。

自由記述の分野

民俗学

研究成果の学術的意義や社会的意義

民間巫者の調査報告は、シャマニズム研究の文脈で豊富な蓄積があるが、寺院が近代以降、民間巫者を排除/または包摂してきたその論理については必ずしも明らかではなかった。今回の調査で、岩手県、青森県の民間巫者を包摂してきた寺院の活動を時代の変遷とともに明らかにした。
若者の「俗信」の量的調査については、「信仰」ではなく、「知識」「行為/不行為」に焦点を当てた質問項目を作成し、「信じていないが実践する宗教的・慣習的行為」を描き出しことに成功した。また、俗信の地域差については、東北地方の若者に特有の「俗信」があるというよりも、知識を持つ者が多い「俗信」の傾向には地域差があることが明らかとなった。

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公開日: 2025-01-30  

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