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2023 年度 研究成果報告書

工業化以前の都市の機能と経済発展:「長期の」18世紀イギリスを中心として

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01522
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分07070:経済史関連
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 千映  大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10388415)

研究分担者 永島 剛  専修大学, 経済学部, 教授 (00407628)
唐澤 達之  高崎経済大学, 経済学部, 教授 (10295438)
道重 一郎  東洋大学, 経済学部, 教授 (40239273)
大橋 里見  立教大学, グローバル・リベラルアーツ・プログラム運営センター, 特任准教授 (40535598)
中野 忠  早稲田大学, 社会科学総合学術院, 名誉教授 (90090208)
小西 恵美  専修大学, 経済学部, 教授 (90338583)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード経済史 / 都市史 / 経済発展 / 都市化
研究成果の概要

本研究課題では、産業革命にともなう19世紀的な都市化が進行する以前のイングランドを対象に、近世都市の機能と経済発展との関係を探った。イングランド全体についての分析のためのインフラとして、18世紀末に発行された職業名簿であるUniversal Directory、および医療関係者の名簿であるMedical Registerのデジタル化と、QGISを用いた市域の確定を行った。また、個別事例研究として、地方都市における商業機能の実態の解明(Lewes / Bury St Edmunds)と、ディスアメニティへの対応としてのロンドンの給水事業や疫病対策について分析した。

自由記述の分野

イギリス経済史

研究成果の学術的意義や社会的意義

イギリス経済史において、都市化は産業革命期に族生する工業都市とともに語られることが多いが、工業化以前においても都市化は進行しており、産業革命期に目立った工業化を経験しなかった都市も緩やかに成長していた。その背景には、製造業の発展とは異なる成長要因が働いていたと考えられる。そのメカニズムを明らかにし、人口集積によってもたらされる都市のディスアメニティへの対応を分析した本研究は、1688-1815年頃を指す「長い18世紀」における都市化の理解を深めるという学術的意義を持つとともに、脱工業化社会と呼ばれる現代においてなお都市化が加速している事態についても示唆を与えるものである。

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公開日: 2025-01-30  

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