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2021 年度 実績報告書

高齢社会における豊かな暮らしの価値空間形成のためのサービスデザイン方法論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20H01529
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

白肌 邦生  北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (60550225)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード暮らしの価値空間 / ウェルビーイング / 知識共有 / 知識隠蔽 / 価値共創
研究実績の概要

2021年度は,コロナ禍により暮らしの価値空間そのものが大きな構造変化を経験していることを積極的にとらえ,年度前半は,それまでの研究成果を参照しつつ,新しい生活様式の下での高齢者の暮らしの価値空間の状況を分析し,効果的な価値共創の在り方を検討することを目的に研究活動を行った.
具体的には,高齢者が暮らしの価値空間の質を上げる手段の1つとして,ボランティア活動に注目した.高齢者は,自らが培ってきたスキルや知識を社会と共有する過程そのものが,当人のウェルビーイング形成に重要であることが既存研究で指摘されている.この一方,組織における知識共有は,個人の持つ知識への心理的所有感や人間関係性などにより,必ずしも効果的に進むとは言い難いことも指摘されている.こうしたことが高齢者のボランティア活動でどう顕れているかについて,オンラインアンケートを実施し496件の有効データを収集した.結果,活動に対して自己決定できる状態にあるほど,非生産的知識行動(知識隠蔽等)が抑制傾向を示すことがわかった.一方で,ウェルビーイングである状態はそれに直接的には有意に影響していないこともわかった.ここから,幸福実感よりは,幸福に至るための機会(例えば自己決定感)の保有が,知識の共有に重要であること等が示唆された.そして,高齢者の暮らしの価値空間における諸資源(例えば人間関係性という資源など)を増やしそこでの価値共創の質を高めるための,社会的支援アイデアの着想を得た.
年度後半では,スウェーデンでの在外研究の機会を利用し,高齢者の日々の生活の価値を高めるための,技術や制度,サービス価値提案について分析する予定を立てていた.しかし渡航制限で現地に向かえなかった為,論文や公的資料の収集を通じて同国高齢者の生活の価値空間の考え方について整理・考察した.

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた研究目的については,データ収集・分析・成果の論文化に至り,順調に進んでいる一方,比較対象予定であったスウェーデンや英国での実地調査や詳細な資料収集が叶わなかったため,欧州の事例収集およびその考察については次年度以降も継続して取り組む必要がある.

今後の研究の推進方策

2022年度に計画した目標に向けて研究推進する.これに加え,研究期間の終盤に入っているので,全体目標であった「サービスデザイン方法論構築」に向けた視点としてこれまでの研究成果との関連を確認し,考察が不足している部分を認識しながら研究を進める.これとともに,前年度の課題であった欧州の事例収集・整理を,適宜外部のアドバイザーに意見を求めながら進める.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] Counterproductive knowledge behavior in volunteer work: perspectives from the theory of planned behavior and well-being theory2021

    • 著者名/発表者名
      Shirahada Kunio、Zhang Yixin
    • 雑誌名

      Journal of Knowledge Management

      巻: 26 ページ: 22~41

    • DOI

      10.1108/JKM-08-2021-0612

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Transformative Service Research and Kansei2021

    • 著者名/発表者名
      SHIRAHADA Kunio
    • 雑誌名

      Journal of Japan Society of Kansei Engineering

      巻: 19 ページ: 68~73

    • DOI

      10.5057/kansei.19.2_68

  • [雑誌論文] Service Sustainability Paradigm as a Basis for Transformative Service Society2021

    • 著者名/発表者名
      Shirahada Kunio
    • 雑誌名

      Service Excellence for Sustainability, Springer Singapore

      巻: - ページ: 29~35

    • DOI

      10.1007/978-981-16-2579-4_3

  • [学会発表] Empowering Futures Literacy through a Knowledge-based Service Innovation Workshop2022

    • 著者名/発表者名
      Porruthai Boonswasd and Kunio Shirahada
    • 学会等名
      13th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics (AHFE 2022)
    • 国際学会
  • [学会発表] Value Proposition Framework in Digital Archive Management System2022

    • 著者名/発表者名
      Mukhlesur Rahman and Kunio Shirahada
    • 学会等名
      Portland International Center for Management of Engineering and Technology 22
    • 国際学会
  • [学会発表] Revealing trends in telemedicine technology using patent analysis2021

    • 著者名/発表者名
      Porruthai Boonswasd and Kunio Shirahada
    • 学会等名
      International Engineering and Technology Management Summit 2021
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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