研究課題
本研究は、インドにおける自動車サプライチェーンの現地化プロセスを明らかにすることを目的としている。自動車産業のサプライチェーンは、先進国から新興国へと拡大しており、インドも生産地や消費地としての重要性が高まっている。インドの自動車サプライチェーンについては、個別の断片的な事例研究はあるものの、全体を俯瞰するような研究はあまりない。本研究では、インドの進出している日本の自動車関連企業を中心として、サプライチェーンの現地化プロセスについて調査を行った。最終年度である今年度は、インドに訪問して、現地の日系企業を中心としたインタビュー調査を実施した。インドで最大の市場シェアを獲得している自動車メーカーのマルチスズキをはじめとして、第一工業、永田部品製造などのススキ系の自動車部品メーカー、トヨタ系自動車部品メーカーのデンソー、そのデンソーと合弁事業を行っている現地企業のスブロス、マルチスズキが出資しているサプライヤー育成を専門とする企業のMACEに対するインタビュー調査を実施した。インドの自動車産業もコロナ禍で停滞した時期があったが、現在は生産地としても消費地としても回復傾向にある。マルチスズキをはじめとした日系企業は、インドの現地化をさらに進めている。ただし、日系企業がこれまでに進出してきた欧米や中国、ASEANとは異なるアプローチを用いて、さらに、インド単独ではなく、ASEANなどの他の国や地域との連携を重視して、インドのサプライチェーンを構築していく必要があることが明らかとなった。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Nagoya City University Discussion Paper Series
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アグリバイオ
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大阪公立大学商学部好況経営学科編『公共経営学序説』第10章
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