一本目の論文では、環境イノベーションの結果としての製品の環境持続可能性が消費者行動に与える影響が、製品ライフサイクルの段階(使用前、使用中、使用後)によってどのように異なるかを、二つの国から収集したデータを対象に分析した。 二つ目の論文では、実験データを用いて、ソーシャルメディアでのブランド間のコミュニケーションが環境イノベーションの成果を顧客に売るのにどの程度役立つかを検証した。その結果、ブランド間のソーシャルメディアでのコミュニケーションが顧客の環境持続可能性に対する認識に寄与することが明らかになりました。ただし、この効果はブランドによって異なり、ソーシャルメディア上で答えるブランドにとっては顕著である一方で、元々ソーシャルメディア上で環境イノベーションに関する情報を提供しているブランドにとっては弱いことがわかった。また、このブランド間のコミュニケーションが特に環境意識の高い消費者に影響を与えることが明らかにされた。 三番目と四番目の論文では、環境イノベーションの成果を顧客に売る段階で、グリーンウォッシングと呼ばれる偽善的な環境配慮が顧客に与える悪影響を明らかにした。さらに、関与度の高い消費者、環境クレームを信じやすい傾向のある消費者、環境意識の高い消費者、そして教育レベルの高い消費者には、この悪影響が特に強いことがわかった。また、グリーンウォッシングの後にブランドイメージを回復する施策の効果も確認された。
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