研究課題/領域番号 |
20H01563
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
瀧川 裕貴 東北大学, 文学研究科, 准教授 (60456340)
|
研究分担者 |
中井 豊 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (00348905)
大林 真也 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (10791767)
稲垣 佑典 統計数理研究所, データ科学研究系, 客員准教授 (30734503)
阪本 拓人 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (40456182)
常松 淳 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (40570023)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ビッグデータ / 経験サンプリング / 社会関係 / メンタルヘルス |
研究実績の概要 |
本年度は、当初、twitterに関するビッグデータ収集を開始し、実験計画を策定する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により計画の変更を余儀なくされた。それと同時に、コロナ禍において、社会のデジタル化がいっそう進行する可能性を鑑みて、コロナ禍における人々の社会関係の変容をオンライン世界との相互作用を含めて検討する新たな研究計画をたて、経験サンプリング調査を実施した。調査では、緊急事態宣言下でのオンライン、オフラインの社会生活の状況とその際の感情状態について30日間毎日、調査参加者にサーベイに答えてもらった。これは30日にわたる社会関係と感情変化の時系列データとなる。調査結果については日本社会学会などいくつかの学会において報告された。基本的な知見として、コロナ禍において、家族や友人との関係の成否が人々の感情やメンタルヘルスに大きな影響を与えていること、その影響のあり方はオンラインでの交流とオフラインでの交流で異質性が存在することなどを得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、予定していた実験の準備が遅れたため。
|
今後の研究の推進方策 |
ビッグデータ分析と実験を組み合わせることにより、オンライン社会の場のダイナミクスの一般化可能な因果メカニズムの解明を試みるという基本的方針に変更はない。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、フィールド実験のための事前調査などは断念し、完全にオンラインのみで参加者をリクルートし、オンラインのみで実験を実施する方法に変更せざるをえない。また、実験サイトの設計に関しては、当初オフラインでの会合を重ね、サイトを自力で作り上げていくことを考えていたが、これも不可能となったため、外部業者にサイト設計を委託する方針である。
|