研究課題/領域番号 |
20H01574
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安立 清史 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (40192968)
|
研究分担者 |
高野 和良 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20275431)
黒木 邦弘 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (60369832)
白波瀬 達也 関西学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (40612924)
益田 仁 中村学園大学, 教育学部, 講師 (20551360)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | NORC / 地域福祉 / NPO法人 / ボランティア / 有償ボランティア / オンライン・インタビュー |
研究実績の概要 |
2020年度はコロナ禍で予定していた調査研究計画の大幅な見直しを迫られることになった。NORCの実態と課題についてオンラインで全国各地のボランティア団体やNPO団体にインタビュー調査を行うこととして、名古屋の認定NPO法人・介護サービスさくら、神奈川県藤沢市のグループ藤、佐賀県の市民生活支援センターふくしの家、東京のNPO法人・介護者サポートネットワークセンター・アラジン、群馬県の認定NPO法人・じゃんけんぽん、愛知県の認定NPO法人・ゆいの会、兵庫県神戸市のCS神戸、埼玉県飯能市の認定NPO法人・ぬくもり福祉会たんぽぽ、社会福祉法人・大阪ボランティア協会、公益認定法人・日本NPOセンター元理事長(当時、市民社会創造ファンド理事長)、栃木県のNPO法人・グループたすけあいエプロン、千葉県松戸市のNPO法人・ふえあいネットまつど、宮城県のNPO法人・まごころサービス福祉センター、福島県のNPO法人・まちの寄り合い所・うめばたけ、宮城県のNPO法人・あかねグループの15団体のそれぞれ理事長や事務局長などのリーダーへのオンライン・インタビュー調査を実施した。それぞれの団体の過去・現在・未来についてうかがうインタビュー調査となった。それぞれの団体の設立の経緯、苦労、そしてどのように団体を運営し、現在にいたったか。そして現在直面しているコロナ禍の問題や課題は何か、今後の展望はどうか、そうした内容の膨大な量の聞き取り調査となり、その文字おこしや分析はいまだ進行中である。また、NORC問題や非営利組織やボランティア団体、NPO法人を運営していくうえでの「有償ボランティア」の是非についても大きな課題となったので、「有償ボランティア」の実施状況などについても郵送アンケート調査を実施した。その成果の一部は安立清史『超高齢社会の乗り越え方』(弦書房、2020)として出版した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度はコロナ禍で予定していた調査研究計画の大幅な見直しを迫られることになったが、その問題を、オンラインで全国各地のボランティア団体やNPO団体にインタビュー調査を行うこととして、試行錯誤のすえ、NORCの実態と課題について、NORC問題に取り組んでいる各地のNPO法人やボランティア団体など、全国にわたるリーディング団体15人以上にインタビューすることができ、その成果もまとめることができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の状況は依然として先行き不透明であるが、調査研究の大筋としては、オンライン・インタビュー調査とオンラインでのアンケート調査などでもかなりリカバー可能であるので、その方向で進捗をはかる。また、これまでの理論や文献などの調査研究から研究成果の公開や出版準備なども進める予定である。
|