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2022 年度 実績報告書

教育経営システムの構造変容に関する総合的研究:社会総掛かりでの教育の実現に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20H01626
研究機関名古屋大学

研究代表者

南部 初世  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (40263058)

研究分担者 植田 健男  花園大学, 社会福祉学部, 教授 (10168627)
高橋 寛人  石巻専修大学, 人間学部, 教授 (10188047)
濱口 輝士  名古屋文理大学, 情報メディア学部, 准教授 (20802531)
加藤 崇英  茨城大学, 教育学研究科, 教授 (30344782)
棚野 勝文  岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (30774559)
前原 健二  東京学芸大学, 次世代教育研究グループ, 教授 (40222286)
平井 貴美代  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50325396)
大野 裕己  滋賀大学, 教育学系, 教授 (60335403)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード教育経営システム / 社会総掛かりでの教育 / 政策形成・実施過程 / 地方創生 / 持続可能な学校 / ホリスティックな教育 / チームとしての学校 / スクールソーシャルワーカー
研究実績の概要

本研究は、「社会総掛かりでの教育の実現」が求められる今日、政策形成・実施過程、学校経営実態、学校教育の原理・歴史、教育領域と福祉領域の人材育成システムを分析することにより、教育経営システムの構造がどのように変容しつつあるのかについて明らかにすることを目的としている。研究3年目にあたる本年度は、3つの研究課題を追究したが、コロナ禍により、海外における実地調査(事前調査及び本調査)が困難であり、研究計画は大幅な変更を迫られた。
研究課題(1)(今日進められている諸改革の①政策形成・実施過程分析、②モデルとされた自治体の事例分析及び学校経営実態分析)については、引き続き①を中心に進め、前年度取り上げた政策における形成・実施過程を分析した。併せて、モデルとされた自治体における学校に関するデータを収集・分析した。
研究課題(2)(①我が国の学校の役割認識及び制度構築に関する歴史的展開の整理、②それに基づく学校制度原理の分析、③以上2点についてのドイツ・アメリカとの比較分析)については、引き続き歴史分析を行い、国際比較分析については、22年度は文献調査を中心に、23年度は海外における実地調査(事前調査)を行った。
研究課題(3)(①我が国の教員養成課程とSSW養成課程における教育課程及び教育内容の比較分析、②SSW配置校での学校組織文化分析、意識の共通性・独自性及び行動様式の差異の分析、③以上2点についてのドイツ・アメリカとの比較分析)については、引き続き人材育成システム分析を行い、国際比較分析については、22年度は文献調査を中心に、23年度は海外における実地調査(事前調査)を行った。
2022年度、2023年度ともに各5回の全体会合をオンラインで実施し、研究の進捗状況を確認するとともに研究内容を交流し、教育経営システムの構造変容ととらえられる事象の抽出を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年度はコロナ禍により研究課題(2)及び研究課題(3)における海外実地調査が実施できず、2023年度に繰り越したが、2023年度末に海外実地調査の事前調査を実施することができ、本調査の実施に向けての準備が整ってきている。

今後の研究の推進方策

2023年度末に実施することのできた研究課題(2)及び研究課題(3)における海外実地調査の事前調査データを整理し、海外実地調査の本調査を行い、研究課題(4)に取り組む。

  • 研究成果

    (42件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (25件) (うちオープンアクセス 12件、 査読あり 4件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 5件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 学校における児童・生徒の人権に関わる問題の解決に教育法学はいかに貢献しうるのか2024

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 雑誌名

      季刊教育法

      巻: 220 ページ: 62-69

  • [雑誌論文] 子どもの権利に対する教師の意識とその背景―中学校における子どもの権利保障の課題―2024

    • 著者名/発表者名
      首藤隆介
    • 雑誌名

      教育におけるアドミニストレーション

      巻: 26 ページ: 13-20

  • [雑誌論文] 「新型コロナウイルス感染症対策下における学校教育活動等の実態-全国一斉臨時休業を含む2020年度の全国小中学校調査より-」2024

    • 著者名/発表者名
      棚野勝文・吉澤寛之・長倉守・芥川祐征
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告 人文科学

      巻: 72(2) ページ: 169-177

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「令和の日本型学校教育」を推進する地方教育行政の在り方をめぐる議論の特質と課題2023

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 雑誌名

      教育におけるアドミニストレーション

      巻: 25 ページ: 21-28

  • [雑誌論文] 「21世紀教育改革」の行方と私たちの課題―コロナ禍以降の「教育DX」の展開のなかで―2023

    • 著者名/発表者名
      植田健男
    • 雑誌名

      年報~教育研究しが

      巻: 2023年度版 ページ: 8-32

  • [雑誌論文] 生きる・働く・学ぶことが実践できる企業に―企業の「育てる力とは」―2023

    • 著者名/発表者名
      植田健男
    • 雑誌名

      北海道 同友

      巻: 71 ページ: 62-67

  • [雑誌論文] 子どもたちの教育はどう変えられようとしているのか2023

    • 著者名/発表者名
      植田健男
    • 雑誌名

      登校拒否・不登校問題全国連絡会ニュース 抜粋号

      巻: 23集 ページ: 9-15

  • [雑誌論文] これからの校長の資質・能力2023

    • 著者名/発表者名
      大野裕己
    • 雑誌名

      教職研修

      巻: 2023年6月号 ページ: 54-55

  • [雑誌論文] 「学校におけるPDCAサイクル」をあらためて問う2023

    • 著者名/発表者名
      大野裕己
    • 雑誌名

      季刊教育法

      巻: 218 ページ: 14-17

  • [雑誌論文] 米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡における教育行政スタッフの職能開発:ロサンゼルス郡教育局による研修に焦点を当てて2023

    • 著者名/発表者名
      濱口輝士
    • 雑誌名

      名古屋文理大学紀要

      巻: 23 ページ: 5-12

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 米国におけるスクールソーシャルワーカーの養成・配置システムに関する検討2023

    • 著者名/発表者名
      濱口輝士
    • 雑誌名

      名古屋文理大学紀要

      巻: 23 ページ: 49-56

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 戦後初期ガイダンス概念の変容過程に見る日本化の諸相:「生活指導」への分岐点に着目して2023

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 雑誌名

      学校経営研究

      巻: 48 ページ: 46-63

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育政策研究の30年― 規範的アプローチの方法論の検討2023

    • 著者名/発表者名
      前原健二
    • 雑誌名

      日本教育政策学会年報

      巻: 30 ページ: 11-26

    • DOI

      10.19017/jasep.30.0_11

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 今次高等学校教育改革の意味―『高等学校の特色化・魅力化』政策の文脈分析―2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 雑誌名

      名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)

      巻: 68(2) ページ: 39-54

    • DOI

      10.18999/nueduca.68.2.39

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] なぜ今、『高校の特色化・魅力化』改革なのか2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 雑誌名

      教育におけるアドミニストレーション

      巻: 24 ページ: 33-40

  • [雑誌論文] 「シンポジウム 人口減少時代における高等学校制度の在り方と教育行政の果たす役割―趣旨―」2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 雑誌名

      教育行財政研究

      巻: 49 ページ: 15-16

    • DOI

      10.20701/kansaisea.49.0_17

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「教育経営」研究のフィールドと固有性・有効性2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 雑誌名

      日本教育経営学会紀要

      巻: 64 ページ: 92-96

    • DOI

      10.24493/jasea.64.0_92

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 課題別セッションⅢ 「新しい時代の高等学校教育」の展望と課題2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世・大脇康弘・武田直己
    • 雑誌名

      教育制度学研究

      巻: 29 ページ: 191-197

    • DOI

      10.32139/jjseso.2022.29_191

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 生きること、働くこと、学ぶこと2022

    • 著者名/発表者名
      植田健男
    • 雑誌名

      新版 共に育つ

      巻: 4集 ページ: 4-24

  • [雑誌論文] 組織レジリエンスを高める教師の力量形成2022

    • 著者名/発表者名
      大野裕己
    • 雑誌名

      新教育ライブラリPremierⅡ

      巻: vol.5 ページ: 34-37

  • [雑誌論文] 小学校の教科担任制-導入の背景と課題2022

    • 著者名/発表者名
      加藤崇英
    • 雑誌名

      季刊理想

      巻: 143 ページ: 5-6

  • [雑誌論文] コロナ禍による子ども・保護者の変化2022

    • 著者名/発表者名
      首藤隆介
    • 雑誌名

      あいち県民教育研究所年報

      巻: 30 ページ: 34-36

  • [雑誌論文] 戦前の中学校長会機能と役割-大阪府中学校長会記録の分析を通して-2022

    • 著者名/発表者名
      棚野勝文
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告 人文科学

      巻: 71 ページ: 215-224

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 給特法条例化闘争と「働き方」改革 : 3県の異なる帰結から2022

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 雑誌名

      山梨大学教育学部紀要

      巻: 32 ページ: 227-246

    • DOI

      10.34429/00005082

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 批判的社会理論としての「承認論」からみる教育制度研究2022

    • 著者名/発表者名
      前原健二・藤野寛
    • 雑誌名

      教育制度学研究

      巻: 29 ページ: 198-204

    • DOI

      10.32139/jjseso.2022.29_198

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 教育経営システムの構造変容に関する総合的研究(1)―SC・SSWの配置と学校経営―2023

    • 著者名/発表者名
      植田健男・大野裕己・○加藤崇英・○首藤隆介・高橋寛人・棚野勝文・○南部初世・○濱口輝士・平井貴美代・前原健二
    • 学会等名
      日本教育経営学会
  • [学会発表] 学校における「いじめの防止等の対策」の有効性―学校経営の視点からの検証―2023

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 学会等名
      2022年度第3回教育経営懇談会
  • [学会発表] 「学習評価」に関する論点―中学校における現状と課題から―2023

    • 著者名/発表者名
      首藤隆介
    • 学会等名
      あいち民研企画「今、学校ではどのように評価がつけられている?」(オンライン開催)
    • 招待講演
  • [学会発表] 教育政策論から見たスクール・ミッション、スクール・ポリシー2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 学会等名
      日本教育学会第81回大会ラウンド・テーブル「高校のスクール・ミッション、スクール・ポリシーは機能するか―導入の過程・文脈と学校や自治体の現状の検討-」
  • [学会発表] 「社会総掛かりでの教育の実現」をめぐる政策の今日的展開2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 学会等名
      日本教育制度学会第29回大会
  • [学会発表] 富山県の高校教育のあり方について2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 学会等名
      2022年度第2回富山県総合教育会議
    • 招待講演
  • [学会発表] 教育政策形成・実施過程の力学分析―「令和の日本型学校」にいかなる役割が期待されているのか―2022

    • 著者名/発表者名
      南部初世
    • 学会等名
      『学習指導要領体制』の構造的変容に関する総合的研究」(植田健男代表科研)2022年度研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 教員のセカンド・キャリア開発論:日本・米国・英国・フィンランドの比較分析」(アメリカ)2022

    • 著者名/発表者名
      大野裕己
    • 学会等名
      日本学校改善学会2022大会特別企画(課題研究)
    • 招待講演
  • [学会発表] 中学校における「特別な支援」に関する論点―外国にルーツのある生徒への対応から考える―2022

    • 著者名/発表者名
      首藤隆介
    • 学会等名
      2021年度第3回教育経営懇談会
  • [学会発表] 学校における子どもの権利保障の現状と課題―教師の権利との関連を中心に―2022

    • 著者名/発表者名
      首藤隆介
    • 学会等名
      愛知県弁護士会 2022年度子どもの権利・全国イベント「子どもの権利が守られる社会に~子ども基本法を考える~」子ども基本法シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] スクールロイヤー制度の多様性と課題―弁護士側の視点からの考察2022

    • 著者名/発表者名
      高橋寛人
    • 学会等名
      日本教育経営学会第62回大会
  • [学会発表] 教職大学院における教師教育の高度化 -岐阜大学教職大学院におけるスクールリーダー養成2022

    • 著者名/発表者名
      棚野勝文
    • 学会等名
      日本学校教育学会36回研究大会課題研究
  • [学会発表] 戦後初期ガイダンス概念の変容過程に見る日本化の諸相2022

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 学会等名
      日本学習社会学会第19回大会
  • [図書] 『日本教育制度学会創立30周年記念 日本教育制度学会紀要特別号―教育制度研究の成果と展望―』所収、南部初世「後期中等教育制度部会における研究成果」(215-224頁)2023

    • 著者名/発表者名
      日本教育制度学会創立30周年記念誌編集委員会(木岡一明、前原健二、坂田仰、高橋哲、南部初世、沖清豪、山下晃一、柳林信彦、押田貴久、泉山靖人)編、 全執筆者:編集委員10名、清水一彦(会長)、他20名
    • 総ページ数
      487
    • 出版者
      IPC出版センター
    • ISBN
      9784901291538
  • [図書] 『現代ドイツの教育改革―学校制度改革と「教育の理念」の社会的正統性―』2023

    • 著者名/発表者名
      前原健二
    • 総ページ数
      328
    • 出版者
      世織書房
    • ISBN
      9784866860312
  • [図書] 『学校・教師とは? 2 社会の変化と教師の「生きづらさ」―「展望」を探る』所収、植田健男「『GIGAスクール』構想と私たち―今、学校はどうなっているのか」(12-19頁)2023

    • 著者名/発表者名
      京都教育センター編、全執筆者:越田みなみ、菅野力哉、高橋智和、植田健男、真宮由佳、鈴木真佑、高垣忠一郎、菱山充恵、迫田菜摘、中妻雅彦
    • 総ページ数
      50
    • 出版者
      京都教育センター
  • [図書] 『学校教育を深める・究める』所収、棚野勝文「学校管理職養成を深める・究める」(41-50頁)2022

    • 著者名/発表者名
      日本学校教育学会研究推進委員会編、全執筆者:原田信之(編集代表)、安藤知子、宇都宮明子、菅原至、鈴木久米男、田中謙、棚野勝文、蜂須賀洋一、林幸克、三村隆男
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      三恵社
    • ISBN
      978-4866937038

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公開日: 2024-12-25  

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