研究課題/領域番号 |
20H01646
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
澤野 由紀子 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (40280515)
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研究分担者 |
大谷 実 金沢大学, 学校教育系, 教授 (50241758)
MISOCHKO GRIGORY 京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (40927290)
黒木 貴人 福山平成大学, 福祉健康学部, 講師 (60736106)
白村 直也 岐阜大学, 教育推進・学生支援機構, 准教授 (50795755)
Tastanbekova Kua 筑波大学, 人間系, 准教授 (30726021)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ポスト社会主義教育 / STEM教育 / STEAM教育 / STREAM教育 / 才能教育 / 教育改革 / EdTech / 第4次産業革命 |
研究実績の概要 |
ウクライナ戦争の長期化によりロシア連邦における現地調査ならびに共同研究者との研究交流を行うことができないため、ロシア以外のポスト社会主義諸国における教育改革とSTEM/STEAM/STREAM教育の構造、国際機関・民間団体・企業の影響関係に焦点をあてた調査研究を行った。 研究の進捗に関する情報交換と調査計画の協議のため毎月1回のペースでオンライン研究会を実施したほか、2023年8月には札幌で研究分担者・研究協力者によるハイフレックス研究会を実施し、中間報告を行ったほか、札幌市在住のロシア・ソビエト教育研究分野の専門家による研究レビューを受けた。また、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターにて資料収集を行った。 2024年2月にはポーランド出身のストックホルム大学教育学部准教授Malgosia Rawinskyを招聘し、聖心女子大学においてヨーロッパにおけるポスト社会主義諸国の教育に関する研究動向に関するセミナーを開催し、本研究課題の今後の発展の可能性について検討を行った。 2022年度に現地調査を行うことができたフィンランド、モンゴル、ウズベキスタンならびにハンガリーの教育改革とSTEAM教育実践について分析を進めた結果、ロシア連邦との教育交流が盛んであるウズベキスタンのSTEAM教育実践についてさらに調査を行う必要が認められ、2024年2月後半には研究代表の澤野と研究協力者の嶺井がウズベキスタンにおける訪問調査を実施し、就学前・学校教育省と高等教育・科学・イノベーション省において教育改革動向に関するヒヤリングを行ったほか、タシケント市内の就学前教育機関、初等中等教育機関、学校外教育施設、高等教育機関ならびにテクノパークにおいてSTEM/STEAM教育実践の視察を行い、国際機関、韓国、ロシア、トルコなど周辺諸国や企業等からの支援や協力の実態を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍に続くウクライナ戦争の長期化により、ロシア連邦の共同研究者との連絡が途絶え、今年度もロシアにおける現地視察や現地共同研究者との情報交換を行うことができていないことから、ロシアのSTREAM教育実践の現状が未だ把握できていない。
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今後の研究の推進方策 |
ウズベキスタン、カザフスタンなどロシアのウクライナ侵攻後もロシアとの友好関係を維持している周辺諸国の資料・情報を活用してロシアのSTREAM教育の現状と課題を明らかにする。
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