研究課題/領域番号 |
20H01649
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
尾嶋 史章 同志社大学, 社会学部, 教授 (30177224)
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研究分担者 |
西丸 良一 明星大学, 人文学部, 助教 (70634476)
多喜 弘文 法政大学, 社会学部, 准教授 (20634033)
白川 俊之 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (40805313)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高校生 / 学校パネル調査 / 時点比較 / 進路選択 |
研究実績の概要 |
本研究は、同一の学校をパネルとして長期に追跡し、地域の情報を併せて収集することによって、時点変化を学校の置かれた文脈から再検討することを試みるミックストメソッドを用いた調査研究である。2020年度は、2021年度実施予定の質問紙調査に向けて以下の4点に関して準備を行った。 (1)調査票の基本設計のための準備・・・・これまで実施した3回の調査の項目を再分析し、第4次調査に再度用いる調査項目を選定した。加えて他の研究から取り入れるべき問題に関しても検討した。 (2)地域間比較分析・・・・地域間比較に関する分析が不十分であったため、この部分を再分析し、性別役割分業意識や地域移動イメージなど、地域比較で検討すべき問題を明確にした。 (3)地域に関する基礎データの収集・・・・学校基本調査の地域データに基づき、前回の調査以降の時点間・地域間の変化の基礎分析を行うために必要となるデータの整備を行った。加えて、年度末にフィールドワークを行い、対象高校の卒業生にインタビューし、地域における高校の役割とその変化に関する情報収集をスタートさせた。 (4)研究会の開催・・・・上記の分析や情報収集をもとにして、全体の研究会を2020年夏以降4回開催した。また各研究会の間には一部のメンバーでその集約・整理のための打合せを複数回行い、全体の調整をした。 以上2020年度は調査設計と調査票の基本設計を中心として、研究会活動を中心に研究を進め、本調査の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍で、対面の研究会や現地調査の回数は制限されたが、調査票の作成準備を10月から開始し、全員参加の研究会を5回実施した。加えて代表者を含む少数メンバーでの打合せもその間に実施して、基本的な調査設計を行った結果、年度末には調査票の基本的枠組みを完成させることができた。さらに現地調査も年度末から開始し、研究のスタートは切れた。
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今後の研究の推進方策 |
最も大きな課題は、学校パネルを用いた質問票調査の実施である。2021年4月に緊急事態宣言が発出された。高校は休校にはなっていないが、クラブ活動などに制約が加わった状態で調査実施には良い条件ではない。最悪の場合には調査の実施延期も含む研究計画の変更を今後検討する必要がある。
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