研究課題/領域番号 |
20H01677
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 社会科教育 |
研究実績の概要 |
本研究は子どもが社会現象(問題や論争)を分析・判断する思考過程を分析し、彼らの思考過程、及び彼らが学び(社会事象との対峙、及び学習へのコミット)へ向かう動機を活用した授業デザインの方法論を開発するものである。 繰越実績を含めて、本年度は以下でその成果の一部を発表した。 ・2020年、M.Rグレゴリー他著、小玉重夫監修 豊田光世、田中伸、田端健人訳者代表『子どものための哲学教育ハンドブック-世界で広がる探究学習-』東京大学出版会・2020年、日本教科教育学会編『教科とその本質-各教科は何を目指し、どのように構成するのか-』教育出版・2020年、社会認識教育学会編『中学校社会科教育・高等学校公民科教育』学術図書出版社 ・2021、Noboru Tanaka 'Culture and Tradition at School and at Home’ University of Turku, 38-58(分担執筆)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、当該年度に予定していた英国、もしくは米国の学校調査が全て不可に なってしまった。合わせて、国内での調査についても県外移動が自粛となった関係から実施ができていなかった。そのため、多くの経費、特に海外調査、国内調査に関わる旅費が執行できない状況であった。 そのため、繰越を行い、その間、日本国内で可能な文献調査、授業開発等に焦点化して実施した結果、4本の論文(1本は編者の著書)にその成果の一部を示すことが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
なお、本来は海外(主に英国や米国を想定している)の子ども等へも実施し、当該国の子どもが持つ認識枠組みや思考過程の調査・分析を行う予定としていた。しかしながら、現状は新型コロナウイルスも5類設定となり、海外調査も可能となっている。ただし、海外を対象とした認識調査については、海外の学校調査は感染防止のため許可されていないことが多く、未だ難しい状態ではある。コロナウイルスの社会的状況を見ながら、適宜判断を行い、調査が迅速かつ効果的に進む様に努める。
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