研究課題/領域番号 |
20H01692
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐々木 銀河 筑波大学, 人間系, 准教授 (80768945)
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研究分担者 |
村田 淳 京都大学, 学生総合支援センター, 准教授 (00742305)
有海 順子 山形大学, 障がい学生支援センター, 准教授 (50633921)
酒井 貴庸 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (50744108)
脇 貴典 筑波大学, ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター, 助教 (60865799)
横田 晋務 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (70734797)
竹田 一則 筑波大学, 人間系, 教授 (90261768)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 発達障害 / ICT / 情報連携 / 高大連携 / キャリア支援 |
研究実績の概要 |
研究Ⅰに関して、発達障害の診断や傾向を有する高校生向けの講座を11月と3月に実施した。講座参加者に対して、今後、ICTツール「マイメモ」のトライアル講座を実施する予定である。 特に、研究内容について、2020年9月20日に開催された日本特殊教育学会第58回大会研究委員会企画シンポジウムにおいて話題提供を行った。話題提供の中では発達障害のある高校生が大学進学することを想定した取り組みとして、研究代表者が実施した発達障害のある高校生向けの講座について概要を説明するとともに、ICTツール「マイメモ」の概要および展開について説明した。その中で、ICTツール「マイメモ」について、「自分のことを理解する良い機会になった」「特性がどちらに転ぶのか自分次第で変わるということを学べた」などの肯定的な感想を紹介した。 また、2020年10月に開催された独立行政法人日本学生支援機構専門テーマ別セミナーにて話題提供を行った。こちらは障害学生支援に関係する大学教職員を対象として、大学入学前後期における支援として、発達障害のある高校生向けの講座について紹介した。本セミナーには全国の大学等の教職員493名が視聴した。 研究Ⅱ・Ⅲに関連して、大学生等を対象にしたヒアリングの結果を踏まえて、大学生等にとって活用しやすいようにICTツール「マイメモ」をネイティブアプリ化(PWA)する改修に着手した。今後、利用しやすくなったICTツール「マイメモ」を活用したトライアルを進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究Ⅰを中心に実施をしており、日本特殊教育学会第58回大会での話題提供、独立行政法人日本学生支援機構のセミナーにおける話題提供など、 研究の進展に伴って成果公表も広く行っているため、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者・協力者間の連携を促し、研究計画を円滑に遂行するための研究分担者・協力者ミーティングを定期的に開催する。 研究Iに関して、発達障害の診断や傾向を有する高校生を対象にした介入研究を進める予定である。具体的には、 筑波大学で実施している大学進学を希望する高校生に対するICTツール「マイメモ」のトライアル講座の実施による生活上の困難感の変容を評価する。 研究IIに関して、発達障害の診断や傾向を有する大学生のうち、授業や研究活動など修学上の支援・配慮を有する学生に対する介入研究を実施 するための予備的研究を進める予定である。具体的には、関東圏の大学等に在籍する学生を対象にしたICTツール「マイメモ」のトライアル講座を高校生と同様に実施する。 研究IIIに関して、発達障害の診断や傾向を有する大学生・大学院生のうち、就職を希望する学生に対する実態調査の計画を検討する。具体的には、ICTツール「マイメモ」と一般雇用枠・障害者雇用枠を募集する企業等とのマッチングにおける情報連携について予備的データを取得する。 いずれの研究についても必要に応じて、関係する研究協力者と連携を進めながら、ICTツール「マイメモ」をそれぞれの文脈に応じてカスタマイズできるように改修を行う予定である。 また、調査等を行う際には、倫理委員会の承認の下、協力者に十分な説明・同意を得たうえで実施する
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