研究課題/領域番号 |
20H01695
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高木 ひとみ 名古屋大学, 国際機構, 特任准教授 (90420364)
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研究分担者 |
堀江 未来 立命館大学, 国際教育推進機構, 教授 (70377761)
筆内 美砂 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 助教 (60362208)
秋庭 裕子 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 講師 (10313826)
星野 晶成 名古屋大学, 国際機構, 講師 (40647228)
平井 達也 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 教授 (80389238)
新見 有紀子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (90747396)
藤井 基貴 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80512532)
近藤 祐一 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 教授 (80178433)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 高等教育 / 国際教育交流 / 第三領域 / 教員人事 / 専門職 / FD / SD |
研究実績の概要 |
2020年度は、新型コロナの影響が大きく、研究調査の計画や運営等、主にオンラインを用いて進めたため試行錯誤の年度であった。
「大学の国際化」を担う専門教職員の養成メカニズムに関する国際比較研究をテーマに、初年度は日本の大学における国際教育交流分野の専門職教職員に関して先行研究を進めた。特に「第三領域」に関する研究動向を整理検討し、研究上の課題を明らかにすることを試みた。主な研究動向として、留学生への指導・支援に関わる実践的な研究に始まり、これを支える人事システム及び制度改善に向けた検討、さらには人事育成及びキャリア形成に関わる研究が進められきたことが明らかになった。新型コロナの影響により、オンラインによる教育プログラムの提供は同分野に新たな専門性を必要とすることが示された。
加えて、コロナ禍における国際教育交流分野の教員人事公募に関する調査研究を進め、国内の大学において当該分野の人材配置にどのような傾向が認められるのか、またコロナ禍にあって、どのような国際戦略の構築や見直しが進められているのかを教員人事公募要項に焦点を当て、情報を収集し、大学の設置別、所属別、任期、テニュアへの移行、外国語能力、教育、研究、運営等の枠組みで、分析・検討を行なった。特徴としては、国際教育交流分野を担当する教員ポストは、専門領域の幅が広く、任期があり、教育と運営の双方の職務を担当するケースが多い傾向が見られた。今後は、継続して関連情報を収集、分析するとともに、インタビュー調査も含め、中・長期的な視座のもとで検討を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナの影響により、本研究を担当する分担者や研究協力者で、対面による研究会を開催し、先行研究やインタビュー調査等の調査計画等を迅速に進めることが困難であったため、進捗がやや遅れている状況である。オンラインを用いて、試行錯誤ではあったが、できる限り進めた。今後はオンラインの利点も踏まえて、調査研究も進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、日本における国際教育交流分野の専門職者の養成に関して、継続して関連情報を収集、分析するとともに、人事担当者、国際教育交流を担う大学教員を対象にインタビュー調査も含め、中・長期的な視座のもとで検討を進める予定である。また国際比較研究へと展開していくため、海外の国際教育交流分野の専門職者の制度的枠組み、養成・研修の現状等、先行研究を進めていく予定である。
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