研究課題/領域番号 |
20H01705
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡辺 哲也 新潟大学, 自然科学系, 教授 (10342958)
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研究分担者 |
金子 健 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研究企画部, 上席総括研究員 (40260020)
大内 進 星美学園短期大学, 日伊総合研究所, 客員研究員 (40321591)
丹下 裕 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (50435434)
南谷 和範 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (90551474)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 視覚障害教育 / 立体模型 / 3Dプリンタ / 触知覚 / ネットワーク / 触察 / データベース |
研究実績の概要 |
3D模型の制作 社会科の地理に関して、日本海洋データセンターが公開している日本近海の水深データをもとに南海トラフや日本海溝を含む海底の立体地形図データを作成した。日本各地の山、盆地等、特色ある地形について、国土地理院が公開しているデータをもとに3Dデータを作成した。数学用教材として、切頂20面体等の3Dデータを作成した。視覚障害児の調理疑似体験教材として、外形だけでなく切断面が分かる野菜の模型を作成し、これを特別支援学校に提供した。茶室や江戸時代の長屋の模型では、建物の外観だけでなく内部のつくりがさわって分かるように工夫した。これを日本点字図書館さわる博物館で展示、あるいは朗読会で活用した。 研究成果発表 LIFE 2023(生活支援工学会大会、日本機械学会福祉工学シンポジウム、ライフサポート学会大会)において3D模型の制作に関するセッションを企画し、研究代表者・研究分担者計3人が発表した。日本弱視教育研究会の全国大会で3D模型の制作について発表し、視覚障害教育関係者への周知に努めた。 アウトリーチ活動 研究分担者の1人が代表のJSTの研究プロジェクトとの共催で、オンライン触察シンポジウムを2回開催した。2回ともテーマは宇宙であり、ブラックホール、月面、惑星イトカワの模型を参加者約150人に送付し、これを触りながら専門家(大学名誉教授と科学館学芸員)の話を聞いてもらった。視覚障害者向けの展示会「サイトワールド 2023」に出展し、3D模型・触地図を展示し、一般の人向けにその周知を図った。 3Dデータベースの充実 本研究グループがこれまで制作してきた3Dデータを掲載し、視覚障害教育関係者が3Dデータを閲覧・ダウンロードできるデータベース「触る教材データシェアプロジェクト」を開発し、ここへ掲載するデータを増やし、また画面内容やページ間の遷移等を改良した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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備考 |
研究代表者と研究分担者(南谷和範)が共同で開発したDNA二重らせん模型が、2023年11月25-26日に行われた日本図学会第15回デジタルモデリングコンテストで審査員特別賞を受賞した。DNAのアルファベットの形を援用してさわって区別できる工夫、塩基ごとの色分けにより視覚障害のない人にも美しい点などが評価された。
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