研究課題/領域番号 |
20H01746
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
平尾 健二 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70301348)
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研究分担者 |
小泉 匡弘 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80734839)
勝川 健三 弘前大学, 教育学部, 教授 (30735098)
荒木 祐二 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (00533986)
藤井 道彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50228962)
太田 弘一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20211790)
森 太郎 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (90725053)
土屋 英男 広島国際学院大学, 工学部, 教授 (20188577)
鎌田 英一郎 長崎大学, 教育学部, 准教授 (00780735)
浅野 陽樹 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (30437941)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 生物育成学習 / 中学校技術科 / 小学校生活科 / 総合的な学習の時間 / エキスパート教員 / 教材開発 / Webシステム |
研究実績の概要 |
北海道から九州まで,我が国を地理的に網羅し全国をカバーする本研究の体制をもとに,地域拠点の地域性や各専門性を活かしながら,「栽培・飼育教材」の開発を進めた。それぞれの地域において,各大学教員と教育現場の生物育成学習に長けたエキスパート教員が連携をしながら,研究拠点(リカレント教育プラットフォーム)を形成する活動を行った。 そのような各活動についての情報を交換しあえる場として,オンラインによる定期的な「生物育成情報交換チャンネル」を定着させることができた。その結果,各研究拠点の活動の状況をお互いに知る機会が増えたことにより,拠点間をつなぐ活動が展開された。その成果の一つとして,研究分担者(滋賀大)の「せいかつ・そうごう研究会」との共催で,エキスパート教員が大学との連携で進めている教材開発の例を紹介するオンラインセミナーを開催し,全国からの参加者を得ることができた。 また,情報発信のためWebシステム「生物育成学習支援システム」については,開発した教材動画や授業資料をライブラリとするために各研究拠点でコンテンツの制作を進めた。例えば,研究代表者の九州北部においては,小学校の理科での実践を想定した「アクアポニックス」教材の開発を行い,教室内で安価に水中でのメダカの飼育・観察と水上での野菜の栽培を両立できる装置の提案や,イネの栽培教材「ペットボトル稲」について,何らかの理由で収穫ができなかった場合の対応として,冬季までの栽培延長による再生稲(ひこばえ)の利用など,実現性の高い教材開発を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度もコロナ禍の影響を受け,本研究の主目的であった教育現場の教員と連携した研究活動が制限される中,当初の目標通りにはいかない部分も多かったが,一方で,研究メンバー(代表者と研究分担者)によるオンラインの研究経過報告と関連情報交換を行う「生物育成情報交換チャンネル」が定着し,毎月行われることとなった。さらにこれを発展させ,研究協力者であるエキスパート教員の参加も一部あり,大学と学校現場との連携を図ることができるようになった。 当初予定していた対面形式での「生物育成研究プロジェクト会議」の想定を上回り,研究者間の連携が濃密となった。
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今後の研究の推進方策 |
定着した「生物育成情報交換チャンネル」をさらに発展させ,エキスパート教員をはじめとした地域の学校教員の参加を募るなど,物理的な距離を超えた連携を進めたい。さらにこのことの基盤となる,情報発信のために再構築を行ったWebシステム「生物育成学習支援システム」を充実させることが重要となるので,コロナ禍において制限の多い中ではあるが,コンテンツの充実を図るための教材開発を推し進めたい。
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