• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

自他の類似性理解が拓く社会的認知発達過程の解明:生後9年間の縦断研究を通して

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20H01762
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関九州大学

研究代表者

實藤 和佳子  九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (60551752)

研究分担者 中村 知靖  九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (30251614)
遠藤 利彦  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (90242106)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード社会的認知 / 縦断研究 / 発達 / 類似性理解
研究成果の概要

他者から提示される情報を子どもはどう自身の中に取り入れていくのか、その発達と関連要因に関する研究成果を公表した。その結果、幼児は、置かれた状況の中で必要とされる側面を持っている人物を選択し、状況に応じて信頼判断の基準を切り替えることができたことを明らかにした。幼少期に受ける養育スタイルは他者からの情報に対する批判的思考態度の発達と関連しており、optimal parentingにおいて批判的思考態度が高いことを示した。他者の行為を観察するときはその意図性について考えており、一連の行為の中に他者の意図が読み取りにくい行為が含まれるとき、幼児は儀式的な行為の一つとして模倣した。

自由記述の分野

発達心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通して、他者が提示する情報に対する幼児の受け取り方や他者の行動を模倣学習する基準について発達的観点から明らかにしたと同時に、幼少期の養育スタイルの影響について特定できたことに学術的意義がある。これらの知見は、幼児期における他者とのコミュニケーションのひな型を示すものであり、自閉症スペクトラム障害を含めた社会的認知発達の個人差の理解ならびに発達支援に関する検討を進めていく上で有用であることに社会的な意義がある。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi