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2022 年度 研究成果報告書

視覚情報へのマグニチュード理論の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01783
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

久方 瑠美  東京工業大学, 工学院, 助教 (30588950)

研究分担者 村井 祐基  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 特別研究員(SPD) (60847309)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード量知覚 / fMRI / サイズ知覚 / 時間長 / 密度順応
研究成果の概要

マグニチュード理論は、空間的・時間的な量という概念が共通の脳領野で処理されるという考えである。本研究では「量」処理が、視覚の低次処理や順応現象とどのように関係するのかを検討した。研究1では、高密度テクスチャへの順応から引き起こされるサイズ縮小知覚に関してfMRIを計測した。fMRI実験では、左右縁上回、左角回といういずれも頭頂連合野に対して有意な活動がみられた。研究2では、低次視覚特徴量に対する処理と時間長といった高次情報処理の関連性を調べ、視聴覚刺激のタイミングの差を判断する課題において、直前に観察した時間差に現在の時間順序判断が引きずられる系列依存性が位置特異的に生じることを発見した。

自由記述の分野

認知科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

密度順応とサイズ知覚のfMRI実験、および低次特徴量と時間長判断の実験の結果は、ともに密度順応による知覚サイズ変調や、視覚低次特徴量の変化による時間長の変化が、刺激の低次特徴量に依存しない高次情報処理に依拠するものであることを示している。先行研究では、線分の長さや刺激の呈示時間の長さ、数の判断課題時に頭頂葉、特に頭頂間溝が活動することが知られている。輝度や色など低次特徴量で定義される時間長でも、密度など2次特徴量で定義されうる空間サイズでも、視覚野を超えた高次処理が関与するという本研究の成果は、概念的な「量」の推定が脳内の同一箇所で行われているというマグニチュード理論の知見に一致している。

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公開日: 2024-01-30  

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