泡沫に少量の水を加えたときの内部構造が変化する様子(構造緩和)を観察し、気泡の大きさのばらつきによって,構造緩和の仕方が大きく変わることを発見しました。このような緩和過程は、泡沫の力学物性に深く関わっています。シェービングクリームなどの泡沫の塗り広げやメレンゲなどの食感といった日常的な応用だけでなく,消火剤の噴出といった災害関連分野まで広い範囲にわたって応用されることが期待されます。一方で、この緩和過程はジャミングと呼ばれるガラスの分野にも深く関わっています.今回の研究成果は,泡沫の応用を広げるだけでなくガラス分野の研究発展にもつながる重要な発見であるといえます。
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