研究課題/領域番号 |
20H01915
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
六條 宏紀 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 特任助教 (00725814)
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研究分担者 |
伊代野 淳 岡山理科大学, 理学部, 教授 (10211757)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ガンマ線天文学 / 宇宙線 / 気球実験 / 高エネルギー天文学 / 暗黒物質 / イメージング / 原子核乾板 / 飛跡検出器 |
研究実績の概要 |
2023年3-5月に実施する豪州気球実験に向けて、検出器の準備、発送、放球基地での最終組み上げ作業を進めた。 前年度までに新規立ち上げを行ってきた量産型原子核乳剤製造装置とロールtoロール原子核乾板塗布装置をフル稼働させ、5月から11月にかけて本番用原子核乾板約600平米の製造を完遂した。量産した乾板は全バッチをサンプリングして感度、ノイズの評価を行い、grain density 40以上、fog density ~2の実験要求を満たす安定した性能を確かめた。環境耐性を改善する薬品を添加したことにより、潜像退行の軽減効果が得られ、前回実験で使用した原子核乾板に比べて実験後の回収猶予期間を2倍に引き伸ばせることを確認した。10月からは原子核乾板の前処理、パッキングを行い、コンバーターの作成を2023年1月末までに完了した。 与圧容器ゴンドラは1号機の開発実績をもとに2号機の製作を行なった。1号機、2号機共に原子核乾板以外の全ての搭載機器の取り付け確認を名古屋大学で実施し、加圧試験、吊り下げ試験を経て、日本での実験準備を完了した。 豪州アリススプリングス気球放球基地へ全ての機器を発送する4日前に、ヘリウムガスの高騰による調達不足が発生したことがJAXA大気球実験室から連絡があり、2機2フライトによる実験計画が1機1フライトとなることが決定した。1機分のエマルション望遠鏡を実験場へと発送した。 2023年2月中旬から、アリススプリングス気球放球基地にて検出器の取り付け・最終動作確認を行った。3月末までに気球放球体制を整えた。 4月以降は天候条件を見計らい気球フライトを実施する。気球着地点にヘリコプター等で向かい、原子核乾板およびデータストレージ機器を健全な状態で回収する。原子核乾板は迅速に日本に冷蔵輸送で持ち帰り、帰国後に現像し、データ解析を開始する。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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