研究課題
2023年度は、半導体光検出器(SiPM)を用いた地上ガンマ線望遠鏡の焦点面カメラの製作とそれを用いた望遠鏡の実現に向け、SiPMの長期性能試験、光学系シミュレーション、また光電子増倍管を用いた焦点面カメラをSiPMに置き換えるアップグレードに関する研究を主に行った。長期性能試験では64チャンネルのSiPMの暗電流を長期に渡り測定し、温度変化に起因しない、突発的な暗電流の増大や減少が起きることを明らかにした。また暗電流が通常より大きいチャンネルでは測定のフォトダイオードが発光していることを突き止め、異常な振る舞いをするいくつかのフォトダイオードが暗電流変化の原因であることを明らかにした。光学系シミュレーションでは望遠鏡の詳細なシミュレーションモデルを作成し、焦点面カメラとの組み合わせにおける有効面積の計算を行った。従来の光電子増倍管を用いた焦点面カメラのアップグレードの計画では、光電子増倍管に異なる波長の光を照射して光検出能力の比較を行い、多層膜反射コーティングの性能評価は、光検出能力の測定系の整備を行った。これら成果は第38回宇宙線国際会議(ICRC2023)でも発表を行った。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 14件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 14件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件)
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