研究課題/領域番号 |
20H01916
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
奥村 曉 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 講師 (90645011)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 宇宙線物理学 / ガンマ線天文学 / チェレンコフ望遠鏡アレイ(CTA) / 半導体光検出器 |
研究成果の概要 |
本研究では次世代ガンマ線望遠鏡であるチェレンコフ望遠鏡アレイ(CTA)の小口径望遠鏡の焦点面カメラを開発し、銀河宇宙線をPeV帯域のエネルギーまで加速する観測手法の確立を目指した。新型コロナウイルスによる海外共同研究の大きな遅延と、CTAプロジェクト全体の遅延により新規開発の焦点面カメラを用いた試験観測には至らなかったものの、最終的に70台を製造する焦点面カメラの最終設計に近い段階まで製作や試験を完了することができた。国際共同研究のうち名古屋大学で担当した半導体光検出器の性能評価や光学シミュレーションによる望遠鏡性能評価の結果などを国際会議等で発表した。
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自由記述の分野 |
宇宙線物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では紫外線を観測可能な新型の半導体光検出器と、その出力を高速に読み出す専用の波形記録回路を組み合わせることにより、宇宙ガンマ線が地球大気中で生じる大気チェレンコフ光を1ナノ秒ごとに連続撮影する超高速カメラを開発した。これにより半導体技術や集積回路技術を前進させるだけでなく、ガンマ線観測や周辺領域での同様の技術の転用が可能になった。将来的にはこの技術で銀河系内宇宙線加速天体の発見が見込まれる。
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